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フラボノイドはダイエットに効果がある?

更新日:2016/12/09 公開日:2016/03/30

ダイエットの気になる疑問

さまざまな健康効果が期待されているフラボノイドですが、ダイエットにも効果があるのでしょうか? ここでは、ドクター監修のもと、果物や野菜に含まれるフラボノイドの体重への影響を調べた、アメリカの研究を紹介します。

身体に害をもたらす活性酸素を除去するはたらきを持ち、さまざまな病気の予防に有用だと考えられているポリフェノール。分子内にたくさんの「フェノール性ヒドロキシ基」という化学構造を持つ、天然の有機化合物を総称してポリフェノールと呼びますが、その代表としてよく知られているのがフラボノイドです。

フラボノイドは、果物や野菜、お茶などに多く含まれています。過去の研究から、フラボノイドは体重減少と関連性があるのではないかといわれていました。ここでは、複数の観察研究の結果を分析してフラボノイドの体重への影響を検証した、アメリカの研究を紹介します。

フラボノイドを多く摂ると体重が増えにくい

アメリカ・ハーバード公衆衛生大学院の研究チームは、合わせて12万4,086人のアメリカ人男女が参加した3つの大規模な観察研究で得られたデータを使い、食事から摂取したフラボノイドの量が体重変化に関係しているかどうかを解析しました。

今回の研究で解析対象となったのは、以下の7種類(サブクラス)のフラボノイドです。

  • フラバノン:グレープフルーツに含まれるナリンゲニンなど
  • アントシアニン:ブルーベリーに含まれるシアニジンなど
  • フラバン-3-オール:お茶に含まれるカテキンなど
  • プロアントシアニジン:カカオなどに含まれる
  • フラボノイド重合体:紅茶に含まれるテアフラビンなど
  • フラボノール:タマネギに含まれるケルセチンなど
  • フラボン:パセリに含まれるルテオリンなど

観察研究に参加したのは看護師などの医療従事者で、参加者は質問票に回答するかたちで、2年ごとに体重、生活習慣、直近に診断された病気を、4年ごとに食事内容を自己申告しました。

1986年から2011年までのデータを使い、食事内容と体重変化との関係を解析した結果、フラボノイドの摂取量が増えると、体重増加が抑制されるという関係性が明らかになりました。

ベリー類やお茶は肥満予防によい可能性

摂取量と体重減少との関係が特に強かったのは、アントシアニン、フラボノイド重合体、フラボノールでした。これらのフラボノイドの1日当たりの摂取量の増加が、4年間で0.07~0.10kgの減量に関連しているという結果が得られています。

研究に参加した人たちが、主にどのような食べ物からフラボノイドを摂取したか見てみると、アントシアニンはブルーベリーとイチゴから、フラバン-3-オールやその重合体はお茶とリンゴから、フラバノンやフラボンはオレンジとオレンジジュースから、フラボノールはお茶とタマネギから、それぞれ摂取していました。

今回の研究結果は観察研究に基づくものなので、必ずしもフラボノイドの摂取量を増やすことで体重増加が抑制されると断定することはできませんが、フラボノイドを多く含むベリー類やお茶を多めに摂ることは、肥満予防につながる可能性があります。

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