ヨーグルトは、お腹の調子を整えてくれる食品ですが、これを顔に塗って美容パックのように使うスキンケア方法がネット上でもにぎわっています。果たして、実際にヨーグルトを顔に塗ることは効果的なのでしょうか?
ヨーグルトをパックとして使うほどではない
結論から言うと、ヨーグルトをパックとして使用することは、美容効果が期待できる面はあります。しかし、あえて化粧品を使わずに食品であるヨーグルトを使うほど効果が期待できるものではありません。
ヨーグルトに含まれる成分自体には、肌に嬉しいものもありますが、多くの化粧品にも使われている成分でもあります。肌に塗ることを考えられた化粧品の方が、より成分による効果が得られやすいだけでなく、安全面やコストパフォーマンス(化粧品の価格によりますが)の面も優れています。
また、ヨーグルトに含まれる成分の特性から、頻繁に使用すると、かえって肌トラブルの原因になってしまうことが考えられます。
ヨーグルトパックで期待される美肌効果とは?
ピーリング作用
まず、ヨーグルトを肌に塗ることで、フルーツ酸による乳酸ピーリング作用が得られます。ピーリングとは、酸のチカラで皮膚の表面に溜まった古くなった角質をとり、肌の新陳代謝を促すケアです。しかし、ヨーグルトによるピーリング作用はとてもマイルドなものなので、皮膚科で行うケミカルピーリングはおろか、化粧品によるピーリング効果にもおよびません。
紫外線ケア
ヨーグルトにはビタミンB群、ビタミンAが含まれており、この成分自体にはメラニン生成を抑える&抗酸化作用が期待できます。成分だけをみれば肌にとって嬉しいものですが、食品であるヨーグルトを肌に使用することで得られる効果には疑問が残ります。
乳酸菌による美容作用
乳酸菌が肌の状態を整えたり、美容効果があるとされ、乳酸菌由来の成分を配合した化粧品があります。そのため乳酸菌を含むヨーグルトを肌に塗ることで、似たような作用が期待できるかもしれません。しかし、頻繁に使用するとフルーツ酸によって肌を傷めてしまうことが考えられるので、使用には問題があります。
ヨーグルトパックの注意点
どうしても試してみたいという方は、あくまで自己責任として、以下のことに注意をして行いましょう。また、少しでも違和感や変化があった場合は使用を中止してください。症状がひどい場合や治まらないようであれば皮膚科へご相談ください。
頻度は毎日行わない
マイルドではありますが、フルーツ酸によるピーリング作用があるため、毎日使うと肌を傷めてしまいます。3日に1回を目安とし、それ以上は行わないようにしましょう。
ヨーグルトは新鮮なものを使用
ヨーグルトは食品です。使用するのであれば、品質の高い新鮮なものを選んでください。賞味期限が切れていたり、腐っているものは、予期せぬ肌トラブルにつながる可能性があります。
アレルギーに注意
乳製品に対してアレルギーを持っているかたは実践しないでください。
また、効果については医学的根拠はないため、すべての人に効果があるとは断言できません。使用する際はその点を理解したうえで使用しましょう。
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