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α-グルコシダーゼ阻害薬(α-GI)とは

更新日:2018/05/10 公開日:2016/05/20

糖尿病に使われる治療薬(飲み薬)について

糖尿病の飲み薬には、いろいろなタイプのものがありますが、今回は、糖の吸収を遅らせることで、食後の血糖値の上昇を抑える「α-グルコシダーゼ阻害薬(α-GI)」について、お話していきます。

糖尿病の薬物療法に用いられる「α-グルコシダーゼ阻害薬(α-GI)」について見ていきましょう。

α-グルコシダーゼ阻害薬(α-GI)の目的

食事をすると、摂取した糖質がブドウ糖に分解され、血液の中に吸収されるので、血糖値(血液中のブドウ糖の濃度)が急上昇します。すると、健康な人の場合はすい臓から分泌される「インスリン」の働きで、血糖が肝臓や筋肉、脂肪組織に取り込まれ、血糖値が下がります。ところが、糖尿病の方はインスリンの分泌量が少なかったり、効きが悪くなっていたりするため、血糖値が下がらず高血糖状態が続いてしまうのです。

服用時のポイント

「α-グルコシダーゼ阻害薬(α-GI)」は、食前に服用することで、食後高血糖を改善する薬です。

α-グルコシダーゼ阻害薬(α-GI)の特徴

食前に服用することで食後高血糖を改善する薬は、他にも「速効型インスリン分泌促進薬」があります。速効型インスリン分泌促進薬がすい臓に作用して、インスリン分泌をすみやかに促すことで、食後高血糖を防ぐのに対し、α-グルコシダーゼ阻害薬の場合は、ブドウ糖の吸収を遅らせることで、食後高血糖を防ぎます。

「速効型インスリン分泌促進薬」の詳しい情報は、『速効型インスリン分泌促進薬とは』の記事をご覧ください。

糖質は、そのままの形では、吸収されにくい性質があります。そこで、小腸で「α‐グルコシダーゼ」という酵素によって、ブドウ糖に分解されてから吸収されるのですが、α-グルコシダーゼ阻害薬は、この酵素の働きを阻害することで、糖質がブドウ糖に分解されるのを抑える作用があるのです。その結果、ブドウ糖の吸収が遅くなり、食後の血糖値の上昇が緩やかになります。

服用時のポイント

α-グルコシダーゼ阻害薬は、1日に3回、食事の直前に服用します。

α-グルコシダーゼ阻害薬(α-GI)の副作用

糖尿病の飲み薬の主な副作用に、血糖値が下がりすぎてしまう「低血糖」もあります。しかし、α-グルコシダーゼ阻害薬は、インスリンの分泌量を増やすわけではないので、単独服用では、低血糖になることがほとんどありません。ですから、他の薬と併用する場合に注意してください。

※低血糖について詳しくは、『スルホニル尿素薬(SU薬)とは』の記事をご覧ください。

また、小腸でブドウ糖に分解されなかった糖質は、大腸に送られて、腸内細菌に分解されますが、このときに、ガスが発生します。このため、α-グルコシダーゼ阻害薬の服薬初期には、お腹の膨満感、おなら、下痢などの副作用が現れやすくなります。

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