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赤ちゃんや幼児が窒息してしまった際の応急処置

更新日:2016/12/16 公開日:2016/05/23

赤ちゃんの窒息・誤飲

赤ちゃんが窒息した場合は、すぐに処置を行う必要があります。窒息を未然に防ぐことが重要ですが、万一窒息してしまった場合の対処法を知っておきましょう。ドクター監修のもと、赤ちゃんが窒息した場合にとるべき行動を紹介します。

赤ちゃんの事故の中でも、窒息は命に関わる重大な事故です。正しい処置ができるように、窒息した場合にとるべき行動を把握しておきましょう。

誤飲による窒息の場合はすぐに吐かせる

赤ちゃんが誤飲によって窒息した場合は、赤ちゃんの頭を低くして、のどの奥に指を入れ、舌を押し下げて詰まらせた物を吐かせましょう。ただし、次の場合は吐かさず、すぐに受診しましょう。

  • 意識が無い、けいれんを起こしている

この場合はすぐに救急車を呼びましょう。

  • ガソリンや除光液など揮発性のものを飲んだ
  • 漂白剤やカビ取り剤など強酸性や強アルカリ性のものを飲んだ
  • ホッチキスの針やガラスなど鋭利なものを飲んだ
  • ボタン電池を飲んだ

飲み込んだ物の吐かせ方

1歳未満の赤ちゃんが窒息した場合は、「胸部突き上げ法」と「背部叩打法」を数回ずつ交互に行います。意識がある1歳以上の幼児であれば、背部叩打法か腹部突き上げ法を行います。いずれも、意識が無い場合は、早急に救急車を呼び、心肺蘇生法を施します。

胸部突き上げ法

乳児を仰向けにして救助者の片腕に乗せ、頭が低くなるようにして、もう一方の手の指2本で胸の真ん中を強く4-5回連続で圧迫します。心肺蘇生の胸部圧迫と同じ方法です。

腹部突き上げ法

背後から両腕を立たせた子供の体に回して、みぞおちの下から上向きに握りこぶしで圧迫します。

背部叩打法

なるべく吐きやすいような姿勢、うつぶせや座った姿勢にします。一方の腕で胸などを支え、反対の手の平の付け根で背中を叩きます。

反応が無いときは呼吸を確認

大きな声で名前を呼びかけても反応が無い場合は、周囲の人に協力を求めましょう。そして、救急車を呼んでもらい、AEDを持ってきてもらいましょう。このときに、子供の体を強く揺さぶったり、顔を叩くなどしてはいけません。まずは、子供のあごの先を持ち上げて、頭を後ろに反らせ、気道を確保しましょう。呼吸をしている場合は、回復体位の状態で救急車を待ちます。回復体位は、体の側面が上に向くように寝かせ、腕を組ませて上側の脚を前方へと出し、さらにあごを上げて腕で支えた体位です。

呼吸が無いときは胸骨圧迫と人工呼吸を行う

呼吸が無い場合は、次の方法で胸骨圧迫と人工呼吸を行いましょう。

(1)固い床の上の寝かせる

胸骨圧迫は、安定した固い床の上で行います。

(2)胸の中心を押して胸骨圧迫を行う

胸の中心を手の平の根元で押します。圧迫する度に胸が元の形に戻るのを確認しましょう。

<1歳以上の小児の場合>

押す位置は成人と同じく胸の真ん中ですが、乳児の場合は左右の乳頭を結ぶ線の少し足側です。このとき、胸の厚みの3分の1以上沈む程度の強さで押すことがポイントです。

<乳児の場合>

指2本で行います。1分間に最低でも100回以上押し、間隔を空けずに圧迫します。

(3)圧迫したら人工呼吸を行う

30回圧迫し、人工呼吸を2回行いましょう。子供の口をしっかりと口で覆い、鼻をつまみます。乳児の場合は口と鼻を一緒に覆います。気道を確保したうえで1秒かけて息を吹き込みます。そして、圧迫時と同様に胸の形が戻るのを確認してから口を離します。

AEDによる処置

AEDが手元に届いたら、小児用パッドを貼りましょう。小児用パッドが付属していない場合は、成人用のものを使用しても構いません。また、体が小さくパッドが重なる場合は、1つを胸に、もう1つを背中に貼ります。そして、子供から離れてからショックボタンを押しましょう。続いて、パッドを付けたまま、胸骨圧迫と人工呼吸を再開しましょう。

意識が無く呼吸もしていない場合、救急車が来るまでに適切な処置をするかどうかで生存率が変わります。子供を救うためにも、処置の方法を知っておきましょう。