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便漏れの症状と原因で分けられる便失禁の分類

更新日:2016/12/09 公開日:2016/05/20

便失禁の基礎知識

便漏れは、症状や原因によって分類することができます。治療するためには、症状をきちんと把握して原因を突き止めることが大切です。どのような分類で分けられているのか、ドクター監修の記事でお伝えします。

便漏れ、便失禁は、症状や原因によりいくつかに分けられています。適切に治療をすることで、症状が改善することがありますので、症状とその原因を見極めましょう。

便失禁の症状による分類

便失禁の症状には、次のような3種類の分類があります。

漏出性便失禁

便意を感じず、知らないうちに便が漏れる状態です。肛門周辺の内括約筋(かつやくきん)や骨盤内臓神経の損傷・機能低下、骨盤底筋群の筋力低下、直腸肛門の感覚の低下などによって起こります。内括約筋は排便にかかわる筋肉ですが、もともと自分の意思で動かすことができません。便失禁の約半数は、この漏出性便失禁だといわれています。

切迫性便失禁

便意を感じるものの、我慢できずに漏れてしまう状態です。便意を我慢するときに使う筋肉である外括約筋や陰部神経の損傷・低下、直腸に便をためておく機能の低下などが原因です。便失禁の約15%が切迫性便失禁といわれています。

混合性便失禁

漏出性便失禁と切迫性便失禁の両方が起こる状態を指します。便失禁患者の35%ほどが混合性便失禁であるといわれています。

便失禁の原因による分類

便失禁には、次のような原因で発生します。

外傷性便失禁

出産による括約筋の損傷、そして肛門や直腸を手術した際の括約筋の損傷、会陰や肛門の外傷などが原因で便失禁を発症します。損傷によって、直腸に便をためる機能が低下してしまうことがあります。

神経性便失禁

脊髄損傷、糖尿病や多発性硬化症などの末梢神経疾患、パーキンソン病や脳血管障害などの中枢神経疾患などが原因で起こる便失禁です。

突発性便失禁

出産や加齢、括約筋の変性によるもの、または原因がはっきりしない便失禁です。

上記の他にも、過敏性腸症候群で便意を過敏に感じたり、直腸脱による肛門括約筋の衰えや肛門括約筋が伸びてしまうことで、機能を果たさなくなったりすることがあります。

便失禁の原因を見極めて、適切な治療を受けよう

便失禁は、複数の原因が重なって生じるケースが多くあります。人によって原因や症状が異なるため、正しく見極めて適切な対処や治療をすることが大切です。

便失禁の回数や量、形状、便失禁が起こるタイミングなどの具体的な症状や、病歴・出産の有無などを確認しましょう。

そして消化器内科や肛門科、泌尿器科、婦人科などで症状に対応した内服処方の相談をし、その後、必要に応じて肛門機能検査などの専門的な検査ができる病院への紹介状を作成してもらい受診しましょう。