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淋病を放置するとどうなる?

更新日:2016/12/09 公開日:2016/05/20

淋病のよくある疑問

淋病は、初めは性器や生殖器で感染を起こします。ただし、淋病を放置すると、男女ともに淋菌の感染部位が広がり、全身に症状が現れます。感染の経過と引き起こされる疾患について、ドクター監修のもと解説します。

淋病に感染すると、一般的に、男性は尿道炎、女性は子宮頚管炎になります。淋病が放置された場合は、どのように進行していくのでしょうか。

男性は淋菌性精巣上体炎へ進行

淋病を放置していると、尿道に感染した淋菌は、さらに体内の奥へと進んで精巣上体炎を起こします。精巣上体とは副睾丸のこと。強い炎症を起こし、陰嚢内部は腫れ上がり、あまりの痛さに歩けなくなることもあります。

このような症状は、初めは片方の精巣上体に現れます。それでも治療せず放置すれば、両側の精巣上体にも症状が現れ、男性不妊の原因になります。

女性は骨盤内炎症性疾患へ進行

淋菌が子宮頸管(産道)に感染して初めに起こるのが子宮頸管炎ですが、半数は無症状です。症状があっても、不正出血やおりものの増加などは軽視されやすく、淋菌感染だと気づかずに放置されるケースが多いでしょう。

淋菌は感染範囲を広げていくため、子宮に付属する卵管や卵巣などの炎症(卵管炎や卵巣炎、子宮内膜炎)や骨盤腹膜炎などが併発することがあります。これらの疾患は、まとめて「骨盤内炎症性疾患」と呼ばれます。

骨盤内炎症性疾患では、発熱や腹部の痛みを生じることがありますが、その程度は、軽い人から重い人までさまざまです。この状態でも治療せずに放置されると、不妊症の原因になるため注意が必要です。

内臓へ進行する場合も

女性で起こる肝周囲炎

女性の場合、淋菌による子宮頸管炎が骨盤内感染を起こし、感染がさらに進行して上腹部におよぶと、炎症が肝臓の周囲の組織に広がることがあります。その際、胆嚢炎や胆石症のように、右上腹部に痛みが生じることもあります。癒着が認められると、フィッツ・ヒュー・カーティス症候群とも呼ばれます。

播種性淋菌感染症

内臓の淋病をさらに放置していると、播種性(はしゅせい)淋菌感染症を起こすこともあります。播種性淋菌感染症は、菌血症をともなう全身性の感染症です。菌血症とは、本来は無菌のはずの血液のなかに細菌が現れる症状のこと。血液の循環とともに、全身に淋菌感染が広がっていきます。

播種性淋菌感染症は、淋菌性関節炎と呼ばれることもあり、軽度の発熱や倦怠感、関節痛のほか、手足の皮膚に膿疱が現れてきます。関節部の皮膚が熱でほてって赤くなったり、関節が曲がらなくなったりすることもあります。