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ADHDかも?と思ったら病院は何科を受診すればいい?

更新日:2017/03/29 公開日:2016/05/20

ADHDの診断・治療法

落ち着きがない、集中力がない、衝動的で乱暴などが目立つようになり、「ADHDかも?」と(注意欠如・多動症)思ったら、一度、医療機関で診てもらうべきです。何科を受診すればいいのか、ドクター監修の記事にて詳しく解説します。

ADHDが疑われるとき、医療機関はどこの科を受診すればよいのでしょうか。以下で紹介します。

診断を受けるならどこに行くべきか?

「もしかしたらADHD?」と思ったときにはどこの科へ行くべきなのでしょうか。子供と大人とで異なるので、それぞれが通うべきクリニックについて確認をしておきましょう。

子供のADHDは小児科や児童精神科へ

子供のADHDであれば、小児科で発達障害に詳しいドクターが開業するクリニックや児童精神科のクリニックなどを探してみてください。総合病院や大学病院の小児科や精神科には、発達障害相談外来や児童精神科外来が設置されている施設も増えています。

ADHDは、不注意・多動性・衝動性という3つの特有の症状に加え、そのほかの障害を合併していることも多く、子供一人ひとりで症状の現れ方が異なります。そのため、診断も難しく、多くの症例や専門知識を持つドクターでなければ、正しい対処ができないケースもあるのです。

もし、近くに専門医がみつからない場合は、全国各地に設置された「発達障害者支援センター」、地域の保健センターや児童相談所に相談し、地域にある医療機関をいくつか紹介してもらいましょう。また、学校に特別支援教育コーディネーターやスクールカウンセラーがいる場合は相談するとよいでしょう。

大人のADHDは精神神経科へ

ADHDは、うつ病や不安障害などの精神障害とは異なりますが、成人の場合は精神科、または精神神経科を受診しましょう。また、数はまだ多くありませんが、成人を対象とした「発達障害外来」や「ADHD外来」などの専門外来を設けている医療機関も少しずつ増えています。

大人の場合も、先に紹介した子供の場合と同様に、初めて受診する際には、普段の自分の言動を具体的に記録したメモのほか、子供の頃の様子がわかるような資料(家族に聞いた自分の子供の頃の様子のメモ、母子手帳、通知表、日記など)も持参すると診断の参考になります。

受診時に用意しておくとよいもの

ADHDの診断では、学校や家庭での普段の子供の様子を、できる限り詳しく知ることが大切になります。そのため、子供の言動を具体的に記録したメモを持参するとよいでしょう。保護者だけでなく、できれば幼稚園や学校、塾などの担任の先生の記録などもあるとベストです。

また、幼児期の様子がわかる保育園(幼稚園)の連絡帳、小学校の通知表、テストの答案用紙や子供が書いた日記、学習ノートなども参考になります。

さらに、問診票、あるいはドクターと保護者の面談において、子供の既往歴、家族歴、出生歴、発育歴などについても確認されます。母子健康手帳を持参し、必要になりそうな情報はあらかじめメモしていくとよいでしょう。

受診の流れについて

ADHDの受診の流れはどのようになっているのでしょうか。大まかな流れについて確認をしておきましょう。

最初に問診が行われる

まず問診が行われます。現在の職場や家庭での様子、問題点や悩みのほか、これまでにかかった病気などの既往歴や子供の頃の様子などについてドクターの質問に答えます。

ADHDの診断基準と照らし合わせる

ADHDの診断基準には米国精神医学会の「精神疾患の診断とマニュアル(DSM)」や「国際疾病分類(ICD)」がよく使われ、これは子供も大人も共通のものです。この診断基準と照らし合わせて、ADHDの疑いがある場合には次の検査が行われます。

知能検査や身体検査が行われる

もし基準と照らし合わせてADHDが疑われる場合は、必要に応じて、知能検査や脳波、頭部MRIなどを行います。そして、ほかの病気や障害の可能性がないかを調べ、総合的に慎重に診断を行います。

鑑別診断も実施される

ADHDでなくても、ADHDと似た症状が起こることがあります。また、ADHDには合併する障害も多いため、ほかの病気や障害の可能性はないかを判断する鑑別診断を行います。

ADHDと診断されたら?

ADHDと診断されたら、社会性や対人関係能力を身に付ける「心理・社会的療法」を行います。また、状況に応じて症状を抑える「薬物療法」を併用します。それぞれの治療法について確認しておきます。

心理・社会的療法について

まずは「環境調整」を行います。これは本人が自分の特性を理解し、困難の少ない暮らし方や生活環境・人間関係を見直すことなどを含みます。また、社会のルールやマナーを守れるように「ソーシャルスキルトレーニング(Social Skills Training:SST)」や「認知行動療法」などを行ってADHDの症状を自分でコントロールし、自分なりの対処行動がとれるようにしていきます。

薬物療法について

ADHDの原因はまだ明らかではありません。ただし、脳内の神経伝達物質「ドーパミン」や「ノルアドレナリン」が不足することで症状が起こるといわれています。

そこで神経伝達物質を活性化させるメチルフェニデートやアトモキセチンという薬を使用します。これによってADHDの影響を少なくするようにめざします。

ADHDかもと思ったら医療機関で受診しましょう

最近はADHDの認知度も徐々に高まり、ADHDに詳しいドクターも増え、ネットなどでも紹介されるようになりました。いざ、受診するとなるとどうしても迷ってしまうものですが、あれこれ思い悩んでいる間に、学校や職場などでトラブルや失敗が繰り返される可能性があります。気になったら、早めに医療機関を受診することをおすすめします。