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手根管症候群の治療について

更新日:2016/12/09 公開日:2016/05/20

手根管症候群の検査・治療法

手根管症候群の治療について、ドクター監修の記事で解説します。手根管症候群の治療には、保存療法と手術療法があります。ケースによって、どのような治療法が選択されるのか知っておくとよいでしょう。

手根管(しゅこんかん)症候群には、どのような治療が行われるのでしょうか。

保存療法が基本

手根管症候群の症状が軽い場合には、保存療法から始めるのが一般的です。ビタミンB12や消炎鎮痛剤の内服や湿布薬が用いられます。手首を安静に保つために「シーネ」といった装具を使って固定することもあるでしょう。

また、手根管内へのステロイド注射の効果が高いという報告もあります。手首を安静にしたうえで、ステロイド注射を数回打つと症状が改善されるケースが多くみられます。

保存療法で効果がなければ手術療法を

保存療法を行っても効果が得られない場合、もしくは親指の付け根の筋肉が萎縮してやせ、腫瘤のある場合には、手術療法が行われることがあります。

手術療法は、靭帯を切って手根管のトンネルを開き、神経の圧迫を取り除きます。これを手根管解放術と言います。内視鏡を用いた鏡視下手根管解放術では、手根管のトンネルの入り口と出口をそれぞれ1~2cm切って内視鏡を挿入します。ほかに、内視鏡を使わない直視下手根管解放術もあります。この場合、トンネルの上あたりを4~5cmほど切ることになるでしょう。

手術療法のメリットと注意点

手根管症候群の手術には、内視鏡下で靭帯を切る鏡視下手根管解放術が多くなってきています。術後の痛みが少なく、比較的早く社会復帰できるのがメリットです。局所麻酔を用いた20分程度の日帰り手術で受けることが可能なうえ、術後に水仕事以外に手を使った作業を行うこともできます。

内視鏡手術は、小さな傷だけで抑えられるのが魅力ですが、手術が複雑になる場合には、内視鏡による手術を行うことはできません。鏡視下手根管解放術は、すべての施設で受けることができるものではありませんので、希望される場合は、あらかじめ担当医師に確認しましょう。

また、親指の付け根にある筋肉の萎縮が重症なケースでは、通常の手術だけでは回復できないこともあります。この場合、腱移行による母指対立再建術という手術もあわせて行わなければなりません。

手術の内容や、合併症の可能性については、『手根管症候群の手術について』で紹介します。

手根管症候群の手術では、術中に神経を損傷してしまう可能性もあります。手術を検討する場合には、整形外科医の中でも、手の外科を専門にしている医師による手術を受けることをおすすめします。