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手根管症候群のリハビリについて

更新日:2017/04/03 公開日:2016/05/20

手根管症候群の検査・治療法

手根管症候群の症状をやわらげるためのリハビリについて、ドクター監修の記事で紹介します。手根管症候群の改善には、手根管内の神経を圧迫しないことが大切です。そのために必要となるポイントを押さえておきましょう。

手根管(しゅこんかん)症候群には、リハビリテーションも有効です。

手根管症候群とは

手のひらの付け根にある手根骨と靭帯に囲まれた「手根管」が炎症や骨折、奇形、腫瘍などのために狭くなり、手根管内の正中神経が圧迫されてしびれや痛みを起こす手根管(しゅこんかん)症候群。治療はまずビタミンB12や非ステロイド性消炎鎮痛剤の内服、手関節の安静などの保存療法が行われますが、症状に応じてさまざまなリハビリテーションを行う場合があります。

手根管症候群のリハビリ法

手根管症候群の症状がでている場合、自身で行えるリハビリ方法はたくさんあります。

アイシングで炎症を防ぐ

手根管症候群による痛みが強い急性期には、1回15分、3時間おきに手根管部をアイシング(冷却)して炎症を防ぎましょう。アイシングは特に、安静にしてても痛みがあるとき、夜間にしびれや痛みによって目覚めるとき、動作により痛みに増減があるときなどに有効です。

運動療法で緊張した筋肉をやわらげる

マッサージやストレッチなどの運動療法で、腕から手指にかけての筋肉の緊張をやわらげ、手根管の内圧を下げることも大切です。運動療法では、手首のストレッチや腱のエクササイズをはじめとした筋力トレーニングなどを行います。これにより関節を動かせる範囲を維持しながら改善していきます。手や腕、肩などの骨のずれを正して柔軟性をもたせる必要もあります。このような骨にゆがみが生じていると、手を使うときに無理な負担がかかって再発する可能性が高まるからです。

テーピングなどで手根管への負担を軽減する

手根管内をとおる正中神経に負担がかからないように、テーピングやサポーターを使用するのもよいでしょう。神経の圧迫を軽減して痛みやしびれを軽くするためにスプリントという装具を使って手首の安静を保つスプリント療法も有効です。重度の麻痺がなければ、夜間に固定をすると効果的だと考えられています。

また、超音波や複合低周波などを患部にあて、筋肉の緊張をとることもできます。

症状を改善させるための生活指導

日常生活では、手を使った作業をする際に工夫が必要となります。たとえば、料理をするときには、フライパンや包丁を持つ際に両手を使うとよいでしょう。パソコンで入力作業を行うときには、手首の下に丸めたタオルなどを置くと手首がまっすぐになります。

ポイントは、手関節の曲げ伸ばしや物をつかむ動作などをできる限り少なくすることです。手を使わずに、ゆっくりと休ませることも重要です。

手根管症候群と診断された場合には、自分で簡単にできるストレッチのやり方や、症状に合わせた対処法、症状の悪化をチェックする方法などを指導してもらい、実践していきましょう。毎日の積み重ねが症状の改善につながっていくでしょう。