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手根管症候群の検査について

更新日:2017/04/21 公開日:2016/05/20

手根管症候群の検査・治療法

手根管症候群を診断するために必要となる検査について、ドクター監修の記事でお伝えします。手根管症候群を診断するためには診察のほかに検査が必要となる場合があります。どのような目的で検査が行われるのか知っておきましょう。

手根管症候群を診断するために行われる検査をご紹介します。

症状のあらわれ方でわかる基礎的な診断

手根管症候群には、特徴的な症状があります。夜間と早朝に強くなるしびれや痛みのほか、手を振ると症状が軽減すること、親指から薬指の半分までのしびれ、手の平のしびれ(小指や手の甲にはしびれがない)など、正中神経領域に限って症状があらわれます。このような症状がそろっている場合には、ほぼ確実に手根管症候群であると診断されます。

手根管症候群の診断に必要な徒手検査

手根管症候群かどうかを診断するために以下のチェック項目で痛みが出るかどうかみます。

  • ティネル徴候

手首を診察用ハンマーでたたくと痛みが指先に走るかどうかを見ます。

  • ファレンテスト

手の甲と甲を直角にあわせ、1分以内に痛みが悪化するかどうかを判断するテストです。

また、親指の付け根の母指球筋がやせてきたり、小指はしびれなかったりと、手根管症候群特有の症状からも判断していきます。

補助的検査として有用な神経伝導速度検査

診断する際に、もっとも標準的な検査として推奨されているのが、神経伝達速度検査です。神経伝達速度検査では、手首を電気で刺激し、手根管部分で神経の流れが悪化するかどうかを確認します。つまり、正中神経に障害がないかを調べる検査です。電気による刺激を与えてから筋肉が反応するまでの時間をチェックして、手根管症候群の症状が起きているのか確かめます。

超音波やMRIによる画像検査

神経伝導速度検査だけでの判断が難しい場合に、超音波やMRIを使います。手根管における正中神経の圧迫やむくみを画像であきらかにします。特に、神経のむくみがわかりやすいのが特徴です。正しく診断するためには、症状の確認や診察、神経伝導速度検査に加えて超音波検査やMRI検査を組み合わせるとよいでしょう。

ただし、手根管症候群は自覚症状の確認や診察によってあきらかになるケースがほとんどです。超音波やMRIといった画像検査が必要となる機会はあまりありません。また、MRI検査で確認できる状態は、手根管症候群でない場合にもあてはまる可能性があります。そのため、MRI検査のみで手根管症候群の診断を行うことは基本的にあり得ません。

画像検査では、ガングリオンと呼ばれるゼリー状のかたまりや良性腫瘍など占拠性病変を特定することは可能です。しかし、軸索変性という末梢神経の障害の程度や予後を推定することは難しいのです。手の手術を専門に行っている医師が在籍している病院を選んで、正しい診断を受けましょう。