スキンケア大学 ヘルスケア大学 メンズスキンケア大学

細菌性角膜炎とは

更新日:2016/12/09 公開日:2016/06/22

角膜炎の基礎知識

細菌感染によって起きる細菌性角膜炎は、主に抗菌薬を含む目薬で治療を行いますが、症状などによっては角膜移植を行うこともあります。今回はドクター監修の記事で、細菌性角膜炎の原因や症状、治療法などについて解説します。

細菌性角膜炎とは

細菌性角膜炎とは、細菌に感染することで生じた角膜炎です。通常、感染性の角膜炎は大半がこのタイプになります。角膜の傷ついた部分に細菌が付着し、増殖することで感染する場合が多いことがあげられます。

そもそも炎症とは、体内に侵入した細菌などを殺すための免疫機能によって生じる「体を守るための重要なシステム」のひとつですが、結果的に痛み、かゆみ、熱感といった症状を引き起こします。

症状や進行の早さは、どの種類の細菌に感染するかによって異なります。放置して症状が進み重症化すると、角膜に濁りが生じて視力低下につながったり、最悪の場合失明したりする可能性もあるため、注意が必要です。

細菌性角膜炎の原因は?

コンタクトレンズを正しく洗浄していなかったり、保存状態が悪かったりすると、コンタクトレンズに細菌が繁殖してしまいます。その状態でコンタクトレンズを装着することが、細菌性角膜炎の原因のひとつにあげられます。

また、目にゴミが入った際に、不用意にこすることで角膜に傷が付き、細菌に感染しやすくなってしまったり、ドライアイで涙が少なくなり、細菌を洗い流す機能が低下してしまうことに起因するケースもあります。

主な原因菌には緑膿菌、肺炎球菌、ブドウ球菌などがあります。特にコンタクトレンズを介しての感染が原因となる場合も多いため、扱いには注意が必要です。

細菌性角膜炎の症状は?

主な症状としては以下のものがあげられます。また、症状は基本的に、どちらか片方の目に現れることが多く見られます。

  • 激しい目の痛み
  • 目の充血
  • 角膜が白く濁る
  • 大量の涙
  • 目やに

細菌感染から長い時間がたつほど目にダメージが蓄積し、重症化すると、角膜に潰瘍を引き起こし、失明の可能性も高まります。

角膜炎によって角膜に濁りが生じた場合、治ったとしても、角膜の濁りが取れず、視力が低下してしまうこともあるため、重症化する前に治療を行うことが大切です。

細菌性角膜炎の治療法は?

細菌が原因のため、抗菌薬を用いた治療が有効となります。処方される薬は、通常、幅広い範囲の細菌に効き目のある抗菌薬が処方されます。ただし、原因となる細菌の種類によっては効果が期待できないものもあるので、以前に処方された薬で代用することは控えましょう。

基本的には抗生物質など抗菌成分が含まれた点眼剤を用い、通常の目薬よりも、頻繁に点眼します。重症である場合には、飲み薬を用いたり点滴を行うこともあります。

発症後すぐに治療を開始すれば、軽症なら数日から1週間程度で完治することが大半ですが、症状の進行スピードや重症度によっては、完治までに数か月かかる場合もあります。

角膜炎の進行スピードが速く、点眼剤、飲み薬などの治療では間に合わない場合や、角膜の濁りが強く残ってしまった場合などは、角膜移植手術を行うケースもあります。