スキンケア大学 ヘルスケア大学 メンズスキンケア大学

甲状腺機能低下症の検査について

更新日:2016/12/09 公開日:2016/06/28

甲状腺機能低下症の検査・治療法

「甲状腺機能低下症」は、なんらかの原因で甲状腺の働きが低下し、甲状腺ホルモンが不足した状態のことです。今回は、甲状腺機能低下症かどうかを調べるための検査方法をご紹介していきます。

甲状腺機能低下症の検査について見ていきましょう。

甲状腺機能低下症は検査などから早期発見を

甲状腺機能低下症かどうかは、血液検査で「甲状腺ホルモン」と「甲状腺刺激ホルモン」の濃度を調べればわかります。

甲状腺ホルモンには、「サイロキシン(T4)」と「トリヨードサイロニン(T3)」の2種類があります。しかし、血液中ではT4もT3も、その約99.5%が「血清タンパク質」と結合した形になっており、甲状腺ホルモンとして働いていません。

実際に甲状腺ホルモンとして作用するのは、遊離型として存在する残りの約0.5%で、それぞれ「フリーサイロキシン(FT4)」「フリートリヨードサイロニン(FT3)」と呼ばれています。そこで、血液検査では、このFT4とFT3の数値を測定し、これらの数値が基準値より低ければ、甲状腺機能低下症を疑います。

一方、甲状腺刺激ホルモン(TSH)は、血中の甲状腺ホルモンの濃度が低くなったときに、脳の下垂体から分泌されるホルモンで、甲状腺を刺激して甲状腺ホルモンの分泌を促す作用を持ちます。TSHの数値が基準値より高ければ、甲状腺の機能が低下していることを意味します。

より詳しく原因を探るために、ホルモンの分泌を把握するための負荷試験を行うことがあります。

不妊症、妊娠中は甲状腺機能は厳密に管理する

不妊症の原因として、甲状腺機能低下が原因となる場合があります。その際、甲状腺機能は厳密に検査し、管理する必要があります。

甲状腺刺激ホルモン値(TSH)は通常0.5~5.0μIU/mLが正常とされています。

不妊症の場合はその原因として、甲状腺機能低下症のことが多いようです。本来TSHは0.5~5.0μIU/mLが正常範囲ですが、不妊で悩んでいる方はTSH>3.0μIU/mLならば、海藻類の多食などない場合、すぐにチラーヂンの補充療法が必要です。したがって、妊娠を希望する女性であれば、TSH<2.5~3.0μIU/mLに維持することが望ましいでしょう。

不妊症の場合は、まず病院で甲状腺機能(FT4、TSH)を測定するようにしましょう。さらに、医師との相談のもと甲状腺機能をコントロールする方法を学んだり治療を受けたりすることが大切です。

65歳以上は定期健診を行うことが望ましい

甲状腺の機能の低下には、加齢も影響するので、甲状腺機能低下症は、中高年以降に発症しやすい傾向があります。高齢者の約10%以上は、ある程度の甲状腺機能低下症を発症しているそうです。

甲状腺の機能が低下して、甲状腺ホルモンが不足すると、身体機能の速度が遅くなり、さまざまな症状が現れるようになります。しかし、症状は漠然としているうえに、ゆっくり進行していくので、病気ではなく、年齢のせいだと思ってしまいがちです。また、甲状腺ホルモンは脳にも作用するので、記憶力が低下したり、やる気がなくなったりすることがあり、特に高齢者の場合は、うつ病や認知症と間違えられてしまうこともあります。

こういった間違いを防ぐためには、甲状腺ホルモンの検査を定期的に受けることをおすすめします。

ほかの病気の検査で甲状腺機能低下症が発見されることも

甲状腺機能低下症は、ほかの病気の検査で、「コレステロール値」や「クレアチンキナーゼ値」が高いことから発見されるケースもあります。というのも、甲状腺ホルモンは、脂肪の代謝にも関わっているため、不足すると、コレステロールが血液中にあふれ、コレステロール値が上昇するのです。また、クレアチンキナーゼは、筋肉が収縮するときにエネルギー代謝に関わる酵素で、やはり甲状腺ホルモンが不足すると、血中に増加することがあります。