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臍ヘルニアの原因について

更新日:2018/06/08 公開日:2016/06/25

臍ヘルニアの基礎知識

臍ヘルニアの原因は、赤ちゃんで発症する場合と成人になってから発症する場合で異なります。赤ちゃんと成人の臍ヘルニアになる原因の違いを、ドクター監修の記事でわかりやすく解説します。

赤ちゃんと成人で異なる、臍ヘルニアの原因について見ていきましょう。

臍(さい)ヘルニアとは

臍ヘルニアとはいわゆる「出べそ」ですが、ただ皮膚が出ているだけの出べそと違って、お腹の中身(腸)が出ている状態が臍ヘルニアです。

通常は、おへその下には臍輪(さいりん)という筋肉があるので、中身が出てくることはありません。何らかの理由で臍輪に隙間があり、腹膜などが出てきた状態を臍ヘルニアと呼びます。

臍ヘルニアの原因

臍ヘルニアの原因は、赤ちゃんで発症する場合と成人になってから発症する場合で異なり、原因だけでなく治療の必要性や治療法も異なります。

赤ちゃんが臍ヘルニアを発症する原因

5~10人に1人の割合で、赤ちゃんのときに発症する臍ヘルニアの原因は、臍帯(へその緒)がくっついていた部分の臍輪が、きちんと閉じきっていないことによる臍輪閉鎖不全です。胎児はもともとへその緒の血管から栄養を得ているので、産まれてくるまでは臍輪は閉じていません。へその緒を切り落とした後で、徐々に閉じてくるものですが、この臍輪がきちんと閉じきっていないこと(臍輪閉鎖不全)が原因で赤ちゃんの臍ヘルニアは起こります。

臍輪閉鎖不全の状態で赤ちゃんが泣いたり、いきんだりすることで、お腹に圧力がかかり、筋肉の閉じていない隙間から腹膜などが押し出され、飛び出してしまうのです。

赤ちゃんの臍ヘルニアは、成長と共に臍輪が閉じて1歳までには自然治癒することが多いので、治療は行わずに経過を観察することがほとんどです。

詳しくは『赤ちゃんの臍ヘルニアについて』をご覧ください。

成人が臍ヘルニアを発症する原因

成人になってから発症する臍ヘルニアは、赤ちゃんの場合は筋肉がきちんと閉じないことが原因であるのに対し、身体の変化や手術など、何らかの要因でへその下の筋肉の膜に隙間ができてしまうことが原因です。

  • 太りすぎによる腹圧の上昇
  • 頻繁な妊娠による腹圧の変化
  • 腹腔内の液体による腹圧の上昇
  • 手術によりできた腹部の筋肉の隙間

このようなケースで臍ヘルニアが発症することがあります。腹圧の上昇または筋肉に隙間ができることで、筋肉が耐え切れなくなって、腸や腹膜などの内臓が押し出されると、成人でも臍ヘルニアは起こります。

臍輪閉鎖不全が成長によって自然治癒しやすい赤ちゃんと違い、成人の臍ヘルニアは成長によって自然に治ることはないので、基本的には手術など外科的な治療が基本となります。

詳しくは『成人で臍ヘルニアに気がついたら』をご覧ください。