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成人で臍ヘルニアに気がついたら

更新日:2018/06/08 公開日:2016/06/25

臍ヘルニアの基礎知識

成人で臍ヘルニアに気がついたらどうすればいいのでしょうか。治療の必要性と受診についてや、症状が悪化した際の腸内嵌頓と腸内絞扼についても見ていきましょう。成人の臍ヘルニアの症状や手術についてのポイントをドクター監修の記事で解説します。

成人の臍ヘルニア治療の必要性や症状、そして手術についてのポイントを見ていきましょう。

成人の臍(さい)ヘルニアは治療が必要

臍ヘルニアは赤ちゃんに多い病気ですが、成人になってからも起こることがあります。成人になってから臍ヘルニアができる理由は、身体の変化や手術など、何らかの要因でへその下の筋肉の膜に隙間ができてしまうことです。

おへそが出ていることに気がついたらまずは受診

成人してから臍ヘルニアが発症していることに気づいたら、まずはすぐに病院へ行き、専門医に単なる「デベソ」なのか、ヘルニアがあるのかの見極めをしてもらうことが重要です。もし臍ヘルニアであれば、すぐに治療が必要になります。

放置していると、腸内嵌頓(ちょうないかんとん)、つまり腸の一部がヘルニアにはまり込んでしまうことがあるので危険です。さらに、頻度は低いですが、腸がヘルニアに非常にきつくはまり込んでしまうと、腸への血流が絶たれてしまい、腸内絞扼(ちょうないこうやく)と呼ばれる状態になることもあります。

大人は子供に比べ嵌頓や絞扼になりやすい

子供は絞扼を起こすことはめったにありませんが、成人は子供に比べると腸内嵌頓や絞扼を起こす確率が高く、自然治癒する可能性もほとんどないので、必ず治療が必要になると考えられています。

臍ヘルニアの症状

臍ヘルニアの症状は、その進行度によって大きく異なります。腸内嵌頓は、重いものを持ち上げたり、咳をしたりして腹圧が上がった時にだけ出ることがありますが、腸が出ている部分が膨らんでいる以外に症状が出ることはあまりありません。

しかし、腸内絞扼が起こると、痛みや不快感は絶え間なく起こり、徐々に悪化すると、吐き気や嘔吐などの症状が出ます。このとき臍ヘルニアが起きている部分を無理に押し込もうとしても、押し込むことはできず激しい痛みに襲われます。

絞扼を起こしてしまうと、6時間くらいで患部が壊疽(えそ=細胞が死んでしまうこと)してしまい、腸破裂や腹膜炎などを引き起こし、最悪の場合死に至ります。

このような理由から、臍ヘルニアは発症したらできるだけ早く治療することが必要です。

臍ヘルニアの手術

ヘルニアの原因となっている筋肉の隙間をメッシュというビニールの布を使うなどして閉じます。1時間程度で終わる比較的簡単な手術です。

成人の臍ヘルニアにおける手術後の予後と再発のリスク

絞扼まで症状が進行し腹膜炎などを起こしていなければ、手術の成功率は非常に高い比較的安全な手術です。予後も非常に良く、翌日からは無理をしなければ日常生活を送れます。

再発のケースはほとんどありませんが、体重が増えたり、妊娠したりして、やはり患部に圧迫がかかった場合には、絶対再発がないと言い切ることはできません。