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正常な歯肉と歯肉炎の症状との違い

更新日:2018/05/02 公開日:2016/06/29

歯肉炎の基礎知識

口の中の病気として多くの人が知っている歯肉炎ですが、実際にどのような症状が現れるのかはあまり知られていません。ここでは正常な歯肉の状態から、どのようになると歯肉炎になるのかなど、具体的な症状をドクター監修の記事で解説します。

正常な歯肉と、歯肉炎になった歯肉とは、どのように違うのでしょうか。具体的に見ていきましょう。

正常な歯肉の状態

正常な歯肉の状態とは、炎症症状や出血などは見られず、歯間部は引き締まっています。歯と歯の間の歯肉(歯間乳頭)は隙間なく満たされ、正常歯列では前歯ではナイフエッジ状のピラミッド型、奥歯ではその形態がより平坦になっています。色はピンク色で、張りがあり、歯面と密着しています。

さらに、歯肉の表面には、オレンジの皮の表面に似た小さなくぼみ(スティップリング)が多く見られます。

歯肉炎の症状の現れ方

歯肉炎の症状をご自身で確かめるには、歯肉の形と色、硬さ、出血の有無に注目するとよいでしょう。口腔内の清掃状況が悪いと、細菌の塊であるプラーク(歯垢)が、歯と歯肉の境目や歯と歯の間、奥歯の噛み合わせ部分に蓄積しはじめます。これに反応した歯肉は赤く腫れ、先端に丸みを帯びて炎症を起こします。また、これが虫歯の原因にもなります。

炎症を起こした歯肉は弾力がなくなり、ぶよぶよしたり、痛みがなくとも出血することもあります。そしてスティップリングは消失します。

また、歯肉炎が進行して歯周炎になると、症状はさらに悪化します。歯周ポケットが形成されさらに深くなり歯を支えている骨も吸収が始まり、歯もぐらつき始めてきます。

こうなると完全に元に戻すことはできません。歯肉炎の状態で早期に適切な治療と正しい歯磨きを実施して、口腔内を清潔にすれば健康な状態に戻すことが可能です。

歯肉炎の代表的な症状(1)

歯肉炎の代表的な症状の一つとして、歯肉からの出血があります。リンゴなど硬いものをかじったり、歯磨きをしている際に歯肉から出血したりします。このとき痛みはほとんどありません。

通常は、歯磨き程度の力で歯肉から出血することはありませんが、歯肉炎になると歯肉が軟らかくなり出血しやすくなります。これを磨きすぎと勘違いしたり出血が怖くてその部分の歯磨きをやめてしまうと、磨き残しが多くなるため、口腔環境が悪化して症状が進みます。歯磨き時の痛みのない出血では、まずは歯肉炎を疑います。

歯肉炎の代表的な症状(2)

もう一つ歯肉炎の代表的な症状に、口臭があります。プラークが歯肉ポケットに溜まり、やがてこれが腐敗臭を発するようになります。これに出血した血液が特有のにおいを口腔内に充満させるため、いつの間にか口臭を発生させてしまうのです。

歯肉炎から歯周炎になると、この症状が悪化していきます。そして、さらに増えた細菌が歯のまわりに集まり、口腔内は粘つきが増し、口臭を増加させていくのです。

一番の改善方法は、歯磨きを中心としたプラークコントロールです。自分の口腔内の状況をしっかりと観察し、プラーク(歯垢)を取り除く意識をもって歯磨きを行うことが大切です。

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