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乳糖不耐症の種類と改善方法について

更新日:2016/12/16 公開日:2016/06/22

乳糖不耐症の基礎知識

乳糖不耐症について、ドクター監修の記事でご紹介しています。先天的よりも後天的なものが多いこの病気が発症する原因や主な異変などを解説します。赤ちゃんが急に何度も下痢をするようになったら疑ってみましょう。

牛乳を飲み過ぎると、お腹がゴロゴロしてきたり、お腹を下したりといった人もいるかと思います。これは、牛乳に含まれる乳糖がしっかりと分解できないために起こるものです。

いろいろな食べ物が選択できる大人はいざ知らず、ミルクを主食とする赤ちゃんにとっては、しっかり対処しないと栄養不足にもつながってしまいます。

乳糖不耐症とは

乳糖不耐症は、乳糖を分解するラクターゼという酵素が生まれつき欠けていたり、感染などでその酵素活性が低下したりすることにより、消化不良や下痢などを起こす病気です。

乳糖不耐症でうまく分解できない乳糖(ラクトース)は、哺乳類の乳汁に含まれる糖類で、母乳や牛乳などに多く含まれています。

生まれつき遺伝により先天的に乳糖分解酵素が欠損しているのはまれなケースで、多くは後天的に細菌やウイルス感染による胃腸炎で乳糖分解酵素活性が低下して起こります。

ミルクを主食とする赤ちゃんは、大人に比べて乳糖を分解する酵素が十分に作られるのですが、まれにこの酵素が先天的に欠損している赤ちゃんがいます。こうした赤ちゃんは乳糖がうまく分解できず、乳糖不耐症になってしまいます。

赤ちゃんの場合、ウイルス感染による急性胃腸炎で、乳糖分解酵素が十分に働かなくなり下痢を起こす後天的乳糖不耐症が多くなっています。また、早産の赤ちゃんは、消化管は未熟で乳糖分解酵素活性が低下していて、少なくとも34週までは酵素が欠乏しています。

乳糖不耐症は、1950年代後半に、乳幼児の下痢に関する症例が発表され、下痢と乳糖分解酵素の働きの関係が注目され、研究が進んできました。そして1962年に、小腸粘膜の乳糖分解酵素の欠損または活性低下したものについて、乳糖不耐症(lactose intolerance)と名付けられたのです。

乳糖不耐症で乳糖分解酵素(ラクターゼ)が欠損していたり、活性が弱かったりする子は、乳糖が分解されずに大腸へ運ばれ、大腸が刺激されるために下痢を起こします。また、消化されなかった食物残渣も腸を刺激して下痢を引き起こす原因になります。

乳糖不耐症の主な症状とは

乳糖不耐症の症状は、先天的に乳糖分解酵素が欠損していたり活性が弱かったりする子の場合、急性胃腸炎など後天的に乳糖不耐症になった場合、成人の場合に分けられます。

先天的な乳糖不耐症の赤ちゃんの場合は、生後まもなく授乳とともに、激しい下痢や嘔吐を起こし、おなかにガスがたまった状態になることもあります。今まで授乳しても激しい下痢や嘔吐を起こしていなかったのに、赤ちゃんがすっぱいにおいのする下痢便があったりした場合は、後天的乳糖不耐症の可能性があります。

成人の場合は、赤ちゃんの時に比べ、乳糖分解酵素の分泌が低下し、活性が弱くなる人が多く存在しています。こうした人が乳製品など乳糖を多く含む食品を多く摂った場合、食後約30分から2時間で、おなかがゴロゴロ鳴り、おなかが張り、腹痛や急激な便意を生じます。

乳糖不耐症に対する対策は?

乳糖不耐症の症状として、ミルクを摂取したときの激しい下痢や嘔吐があります。このような症状があった場合は、原因である乳糖の摂取を控える方法、母乳やミルクを飲む前に乳糖分解酵素などの薬を飲む方法があります。

乳糖の摂取を控えるのは、母乳やミルクをやめる方法と、乳糖が分解されている乳を利用する方法とがあります。母乳や牛乳よりも、ある程度乳糖が分解されているヨーグルトや乳酸菌飲料、発酵食品であるチーズなどの乳製品を使うことも乳糖不耐症に対する有用な対策です。