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内痔核とは

更新日:2016/12/09 公開日:2016/06/25

痔核の基礎知識

内痔核は、イボ痔の一種に分類されますが、他の痔とはどこが違うのか、ドクター監修のこちらの記事で症状や原因を解説しています。内痔核の特徴やできる場所など、基本的な情報をまず知りたい方はこちらを参考にしてみてください。

痔と呼ばれるお尻の病気は、男女共通の悩みです。原因や発症する場所も多様で、大きく分けても痔は3つの種類があります。イボ痔、切れ痔、痔ろう。この3つのうち、今回は、イボ痔の一つである「内痔核」について解説します。

内痔核とは

肛門に発症する病気のひとつとして、痔自体が珍しくないものですが、その中でも群を抜いて多いのがイボ痔とも呼ばれる「痔核」です。歯状線をはさんで肛門の内部にできるものを内痔核(ないじかく)、外側にできるものを外痔核(がいじかく)と呼びます。

イボ痔の他、痔には「痔ろう」と「切れ痔(裂肛)」があります。これらの発症率が男女で異なっているのに対し、イボ痔は性別による発症率の変化がないのが特徴です。

肛門出口から2cmほど内側の、直腸粘膜と肛門の境目となっている歯状線という部位。この境目から内側にできるのが、内痔核です。反して歯状線より外側にできるものを外痔核と呼びます。どちらも静脈が血液で膨張し、こぶのようなものができる病気ですが、内痔核の表面は直腸粘膜で、外痔核の表面は皮膚となっているため、見た目が違います。

また、外痔核が皮膚にできることから痛みがあるのに対し、内痔核ができる直腸粘膜には痛覚がないため、痛みを感じないという違いもあります。

内痔核の原因

内痔核を発症する原因には2つの説があります。1つ目は、生活習慣の乱れによる代謝機能の低下、そして肛門や周辺への直接的な負担とういう説。もう1つの説は、肛門管内で内痔核を肛門括約筋に固定している支持組織がゆるむ、というものです。

生活習慣の乱れとしては食生活や運動不足はもちろん、座りっぱなしや立ちっぱなしも血液を肛門付近へ留まらせ、内痔核を発症させる原因となります。

肛門や周辺への負担は、たとえば便秘や下痢によるものがあげられます。便を排出する際に肛門へかかる力や、いきむことでかかる下腹部への力が直腸粘膜下の静脈に負担をかけてしまいます。

食生活など、内痔核の原因の詳細については『内痔核の原因』でまとめています。便秘でもないのに内痔核の疑いがある人、便秘以外の原因についても知っておきたい人は、こちらの記事も参考にしてみてください。

内痔核の症状

内痔核ができる腸内粘膜部分には、痛覚や触覚がありません。そのため、内痔核を発症していても痛みを感じることがなく、異変に気づくのは出血があったときや症状が重症化して肛門付近まで垂れ下がってきた場合などが多いです。

出血は、内痔核となった腸内粘膜の表面に傷がついたり、患部が膨張しすぎて破れたりしたときに起こります。肛門にしこりなどの違和感がないのに、ある日突然出血した。けれど痛みはない。このような症状が出たら、内痔核による出血の可能性が考えられます。

症状が進行するにつれ内痔核は巨大化し、やがて肛門の外にまで脱出するほどにまで垂れ下がります。最初のうちは排便の際などにのみ脱出していたものが、最終段階にまで悪化すると常に内痔核が肛門の外に出ている状態にまでなります。

人によっては垂れ下がった内痔核の感触で残便感を覚えたり、なんとか最後まで排便しようとしてトイレの時間が長くなったりという傾向もあります。

内痔核の症状については、『内痔核の症状』の記事で詳しく解説しています。本ページでは症状の一部しか紹介していないため、ぜひ参考にしてみてください。

内痔核の治療法

内痔核の治療法は、進行具合によって異なります。自然と肛門内に戻るという程度から、肛門付近にまで垂れ下がって、もはや指で押し込まないと戻らないというほどにまで成長した場合でも、外科的切除が必要な場合があります。最近では注射を用いた硬化治療も行う場合があります。

重いものを持ったりトイレでいきんだりした際に飛び出ることがあっても、自然と肛門内に戻るという程度や、出血程度の症状しかない場合は、保存的療法が行われる事があります。

保存療法では基本的に座薬や軟膏、内服薬を使用します。手術するほどではないにしろ、脱肛した内痔核が気になるという場合は、ゴムバンドによる輪ゴム結紮(患部を結ぶこと)療法を行う事もあります。

内痔核に対する治療方法や用いる薬などについては、『内痔核の治療法について』『内痔核の手術法について』『内痔核の治療に用いる薬について』、それぞれの記事で詳細をご紹介していますのでご覧ください。

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