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内痔核の手術法について

更新日:2018/05/22 公開日:2016/06/25

痔核の治療・手術法

内痔核が悪化して手術が必要となるのはどのような段階でしょうか。こちらのドクター監修の記事では、施術内容に関する情報をご紹介しています。外科的な治療が求められる症状や、ジオン注射など切除しない新しい方法についても解説します。

内痔核は、薬や生活習慣の改善など保存療法を用いることで、患者の多くが手術なしで完治可能とされています。しかし、中には外科的治療が必要になるほど悪化する人もいます。

手術が必要になるのはどのような段階か、また、行われる手術方法について、こちらでご紹介します。

手術が必要な内痔核の症状

内痔核は、ちょっとしたことで誰もが発症する可能性のある病気です。そのため、初期症状のうちは保存療法で簡単に治ります。

保存療法は、軟膏などの薬を塗ったり、患部に直接注射したり、あるいは生活習慣を改善することなどです。定期的に経過観察や再発していないかを確認する必要がありますが、体に負担をかけることなく完治させられます。

しかし、中には手術が必要となるケースもあります。手術が必要であると判断される基準は、内痔核の症状の段階別で言えば、Ⅲ度~Ⅳ度の段階にあたる下記の状態の場合です。

  • 脱肛が指で押しても戻らない
  • 歩くだけで脱肛する

内痔核では主に脱肛具合で判断します。軽度であれば内科的な治療で治ることも期待できますが、肛門から脱出して自力で戻れないほどにまで大きくなった痔核は、手術で改善しなくては生活にも支障が出ます。

内痔核の手術の種類

内痔核の手術では、切除する方法(結紮切除術)と切除しない方法(ALTAゴム輪結紮治療など)があります。

結紮切除術(けっさつせつじょじゅつ)

結紮切除術は、内痔核の動脈を縛り、内痔核そのものを切除する方法です。根治性が高く、大きさや個数、部位など様々な状態の内痔核に効果があるとされる方法ですが、術後の痛みが強いというデメリットがあります。切除周囲の侵襲を抑えるために、炭酸ガスレーザーや超音波メスを用いるなど工夫をする施設もあります。

輪ゴム結紮治療は、特殊なゴムで内痔核の根元をしばり、血流を滞らせることで壊死させます。壊死した患部はやがて自然と落ちてなくなります。基本的にはほとんど痛みを感じる事なく治療が行えます。

ALTA療法

ALTA療法は、切除せずにジオン注という薬剤を患部に直接注射する方法です。痔核の4か所に注射し、痔核に流れる血液の量を抑えるはたらきをします。翌日には脱出していた痔核も肛門内へ戻りはじめ、1週間~1か月程度で脱出しなくなるとされています。痛みや出血がほとんどなく、日帰りでできる治療法です。

PPH法

PPH法は、腸内の粘膜を特殊な機械を用いて切除・吻合し、垂れ下がった痔核を直腸方向へ引っ張り上げる手術方法です。術後の痛みが少なく、短時間で手術が終わるため、体への負担が少ないといわれています。ただし、痔核の大きさや場所により適応となる場合が限られ、痔核自体を切除する訳ではないので再発のリスクがあります。人によっては多少の出血や肛門痛、残便感が1週間残ることがあります。麻酔方法や術後出血等のリスクもありますので入院による治療が望まれます。

ICG併用レーザー治療

切除しない方法として、ICG併用レーザー治療というものも存在します。ICG(人体に無害な緑色の液体)を内痔核に注射し、その液体が注入された場所にのみ吸収されるレーザーを照射する施術です。

正確に内痔核へICGを注射できれば、他の所を傷付けることなく内痔核のみを縮小させることが可能です。施術か所のみ腸粘膜がただれるため、経過観察として5日間ほど入院する必要があります。

このように、現代では複数の治療方法があること、中には切除せずに行える手術もあることから、日帰り手術も不可能ではなくなりました。

内痔核の手術後の過ごし方

手術後は、排便が良好か、出血や再発の兆候はないかを確認します。内痔核の個数や状態にもよりますが、ほとんどの方が1週間程度で退院可能です。また、生活スタイルに応じて日帰り手術も対応可能な施設もありますので、受診前にインターネット等で検索されることをお勧めします。

退院後は生活習慣の改善を意識し、バランスの良い食事や体を冷やさない対策をしましょう。排便で無理にいきむのは止め、長時間便座に座りっぱなしにならないことも大切です。肛門に負担をかけるアルコールや香辛料は避け、医師のアドバイスに従って過ごしてください。

内痔核は誰にでも発症しうるものです。術後はとくに再発の可能性があるため、定期的に受診することをおすすめします。

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