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頭血腫の診断、見分け方と治療について

更新日:2016/06/25 公開日:2016/06/23

頭血腫の基礎知識

頭血腫になるとどんな治療が行われるのでしょうか。「頭血腫は放っておけば大丈夫」というのは本当なのでしょうか。これらの疑問点や、頭血腫と似た症状の産瘤や帽状腱膜下血腫との見分け方などをドクターの監修の記事で説明します。

赤ちゃんの頭にできるこぶの一種「頭血腫」の診断方法や、他の病気との見分け方、治療の方法について説明します。

頭血腫の診断について 他の似た症状との見分け方

頭血腫は産まれてから2日ほど経つと目立ってきて、目視で確認することができます。検査をする際は、出産時の様子や状態と合わせて診断をします。

赤ちゃんの頭にこぶができるという、頭血腫と似た症状が現れるものとして他に「産瘤」(さんりゅう)があります。頭血腫と産瘤は、こぶを触ったときの感触の違いで判断します。どちらも触った感じはやわらかいのですが、産瘤はむくみなので押した跡がへこみ、粘土に似た感触がします。

一方、頭血腫は比較的硬い感じがします。中身は血液なので、フワフワと中に液体が入っているような感触がします。また、頭血腫は押した跡がへこまず、すぐ元に戻ります。

もう一つ、頭血腫と似た症状の病気があります。同じ頭部の内出血で起こる帽状腱膜下血腫(ぼうじょうけんまくかけっしゅ)との判別は、こぶの大きさや範囲を見るとわかります。複数ある頭蓋骨の骨の継ぎ目を超える大きさのこぶの場合は、帽状腱膜下血腫が疑われます。

頭血腫の治療法はあるの?

頭血腫には特別な治療法はありません。なぜなら、頭血腫は自然に治る可能性がとても高く、治療の必要がない場合がほとんどだからです。基本的に、新生児にできたこぶは2~3週間で自然に血液が体内に吸収され、消えてなくなります。こぶにひどい刺激を与えないようにして自然治癒を待つのが最良の治療法です。入浴やその他のお世話も普通にできます。

こぶが消えてなくなる途中、こぶの縁部分または全体が固くなることがありますが、これは血液が吸収される過程で血液中のカルシウムが残って骨になる「石灰化」という現象です。この硬くなった部分も数か月から数年で吸収されてなくなるので心配は要りません。

黄疸が強く出た場合は特別な措置が必要になることもありますので、医療機関を受診しましょう。詳しくは 『黄疸が出ることも 頭血腫の症状とは』 をご覧ください。

針を刺して血を抜くことはできないの?

頭部に針を刺して血腫を吸引する作業は、通常行いません。感染や再出血の危険性があるからです。頭血腫は放っておけば血液が体内に吸収されて自然に治るものであり、こぶが脳に悪影響を及ぼすこともないので、特に心配することはありません。

「こぶに血が溜まっている」と説明を受けると、溜まった血を抜いてすぐに治してあげたい気持ちになりますが、自然に任せた方が安全です。