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放置すると失明も?糖尿病網膜症とは

更新日:2016/12/09 公開日:2016/06/17

糖尿病がもたらす糖尿病網膜症の症状や治療法について

糖尿病網膜症は、糖尿病の合併症のひとつとして知られています。目の網膜の血管が損傷し酸素が行き渡らなくなり、新しくできた血管から出血することによって視力に障害をおよぼします。ここでは糖尿病網膜症ついて、ドクター監修のもと詳しく説明します。

成人の途中失明原因の上位にランクインする糖尿病網膜症は、糖尿病の合併症のひとつです。ここでは、糖尿病網膜症について詳しく見ていきましょう。

糖尿病網膜症とはどんな病気?

糖尿病網膜症とは、糖尿病が原因の網膜の病気です。糖尿病にともなって起こる三大合併症のひとつで、糖尿病を発症してから5年後には、20%~30%の方に起こるといわれています。

糖尿病網膜症が起こるしくみ

網膜は目の一番奥にある膜で、目に入ってきた情報を視神経に伝える役割を持ちます。糖尿病によって血糖値が高い状態が続くと、血流が低下し血が固まりやすい状態になります。目の網膜にある血管は非常に細いものなので、つまりやすいという特徴があります。また、つまってしまうと網膜に十分な酸素を届けることができなくなってしまいます。すると、酸素の供給を補うために網膜に新しい血管(新生血管)がつくられるようになります。しかし、新生血管はとても脆いため、出血が起こりやすくなるのです。

網膜の中で出血が起こると、目のかすみや、浮遊物があるように見える飛蚊症(ひぶんしょう)といった症状があらわれます。また、出血でできるかさぶたによって網膜剥離が起こる場合もあるので注意が必要です。

糖尿病網膜症の詳しい症状については、『病期別の糖尿病網膜症の症状について』でご紹介しています。

成人の途中失明の主要原因のひとつ

糖尿病網膜症は緑内障などと並んで成人の途中失明の主要原因です。

長い間、糖尿病網膜症は成人が失明する原因の1位でしたが、2006年の報告では緑内障が1位に、糖尿病網膜症は2位となりました。2013年時点でも2位と順位こそ変わりませんが、依然として失明の原因の15.6%を占めています。

しかし、治療技術の進歩により、糖尿病網膜症は発症や進行を抑えることが可能な病気となってきています。糖尿病の方は増加し続けていますが、糖尿病網膜症で失明してしまう方は減少傾向にあります。

自覚症状がないので注意が必要

糖尿病網膜症は、目のかすみや視力の低下が感じられることもありますが、増殖網膜症とよばれる段階へと病気が進行するまで自覚症状がまったくあらわれないことも多い病気です。自覚症状がない場合でも、病気は数年をかけて、ゆっくりと進行していきます。そのため、目に症状がない場合でも、糖尿病と診断された時点で定期的な眼科受診が必要です。

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