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日帰りでも可能?糖尿病網膜症の治療について

更新日:2016/12/09 公開日:2016/06/17

糖尿病がもたらす糖尿病網膜症の症状や治療法について

糖尿病網膜症の治療には、出血を止め進行を抑える網膜光凝固術と硝子体内の出血を取り除いたり、はがれた網膜を元に戻したりする硝子体手術があります。ここでは網膜光凝固術と硝子体手術それぞれの治療とその流れについて解説します。

糖尿病網膜症を発症してしまったら、どのような治療法が有効なのでしょうか。ここでは、糖尿病網膜症の治療である網膜光凝固術と硝子体手術について説明します。

網膜光凝固術

網膜光凝固術は、前増殖網膜症(中期)から増殖網膜症(末期)の段階で行う進行を防ぐ治療です。

網膜光凝固術の目的

血液が流れていない部分や新生血管を熱で凝固して、酸素の通り道の回復をうながし、新たな血管の発生を防ぎます。出血だけでなく、血管から漏れ出てしまったタンパク質や脂肪によってあらわれる白いシミ(硬性白斑)の治療も可能です。増殖網膜症の悪化(硝子体出血、網膜剥離や失明など)防止に極めて高い効果があります。

網膜光凝固術の治療の流れ

網膜光凝固術にはレーザーが用いられます。治療の際は点眼の麻酔が用いられるため、入院の必要はありません。治療時間は1回15~30分程度ですが、進行状態に応じて数回くりかえす必要があります。網膜光凝固術では低下した視力を回復させることはできません。しかし、悪化を抑えるだけでなく、今後網膜症が進んでしまった場合の硝子体手術の成功率を上げることも可能な治療です。

硝子体手術

硝子体手術は、増殖網膜症(末期)の段階で行われる治療です。レーザー治療で網膜症の進行を予防できなかった場合や、すでに網膜症が進行して網膜剥離や硝子体出血が起こってしまった場合に行われる治療です。

硝子体手術の目的

硝子体は透明なゼリー状の組織で、ここが濁ったり出血で光が遮られたりすることによって視力低下や失明を引き起こします。手術はその濁りや出血を取り除くことやはがれた網膜を元に戻すことが目的です。

硝子体手術の治療の流れ

硝子体手術は、眼球内部から灌流液(かんりゅうえき)という液体を注ぎながら、角膜の横に小さな穴を開け、そこから細い器具を眼内に挿入して行います。中の出血や濁りを硝子体とともに取り除き、はがれた網膜を元に戻し、眼内を別の物質で置き換えて治療終了です。眼内に入れる物質には、状況に応じて水(灌流液)・空気・ガス・シリコンオイルなどが用いられます。

手術は入院で行われますが、術後の点眼管理と翌日からの通院ができる環境であれば、手術方法によっては日帰りでも手術を受けることが可能です。ただし、眼内に入れる物質によっては数日間のうつ伏せ姿勢の維持などが必要となる場合もあります。

糖尿病網膜症は進行してしまった場合、それ以上の進行を止めることはできても回復は難しくなってしまいます。また治療を行っても、血糖コントロールがよくないと再び網膜症が起こります。網膜症の予防や進行防止にも血糖コントロールが大切です。

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