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糖尿病の三大合併症のひとつ糖尿病性腎症とは

更新日:2016/12/09 公開日:2016/06/17

糖尿病がもたらす糖尿病腎症の症状や治療法について

糖尿病の三大合併症のひとつ、糖尿病性腎症について、ドクター監修のもと解説します。糖尿病性腎症は、高血糖によって腎臓の糸球体の毛細血管がダメージを受け、老廃物をろ過できなくなってしまう病気です。進行すると腎臓が機能しなくなり、最終的には透析治療が必要となります。

糖尿病の三大合併症のひとつ糖尿病性腎症について説明します。

糖尿病性腎症とはどんな病気?

糖尿病性腎症とは、糖尿病性ニューロパチー(神経障害)および糖尿病網膜症とともに、糖尿病の三大合併症のひとつです。高血糖によって腎臓の中の糸球体という部分の毛細血管がダメージを受け、腎臓のろ過能力が低下し、最終的には尿が作られなくなってしまいます。

初期では自覚症状があらわれませんが、進行とともにむくみや高血圧などの症状があらわれます。進行し水分や老廃物を排出することができなくなる腎不全の段階になると尿毒症による貧血や頭痛や吐き気、立ちくらみなどがあらわれます。

進行すると腎不全となり透析が必要に

糖尿病性腎症は、三大合併症の中でもっとも後であらわれる病気で、糖尿病になって10年以上経ってから徐々にあらわれます。タンパク尿が出始めると、ネフローゼ症候群へと進行していき腎機能の悪化をたどっていきます。そのため厳格な血糖コントロールや降圧、食事療法など進行を遅らせる治療が必要です。しかし、このタンパク尿が持続的に多く出ている段階で治療を行っても、悪化を食い止める、もしくは遅らせる効果しかありません。糖尿症腎症を改善できるのは、自覚症状がなく、微量のタンパク質(微量アルブミン)が出た早期の段階で、血糖コントロール、血圧コントロールを行うことが腎症を予防できる唯一のタイミングです。

腎機能が悪化し腎不全となってしまった場合、透析が必要となります。現在では糖尿病は透析療法を受ける方の病気の原因第1位です。また、新たに透析を始める方の原因の病気も、第1位が糖尿病で、人数も増加傾向にあります。

糖尿病性腎症の原因

糖尿病性腎症は、糖尿病による高血糖と高血圧が根本的な原因です。腎臓は、糸球体を通して老廃物のろ過をします。糸球体には多数の毛細血管がありますが、高血糖による血流低下や動脈硬化によって毛細血管の壁がダメージを受けるようになると糸球体が体に必要な物質まで排出してしまうようになります。これがタンパク尿です。この状態が続くと、糸球体は硬化しろ過を行わなくなってしまい、尿が作られなくなります。これが腎不全です。そうなると、体内から毒素や老廃物を排出できなくなり、尿毒症の症状があらわれるため、透析によって毒素や老廃物を取り除く必要があるのです。

糖尿病性腎症はほかの合併症と比較すると症状があらわれるまでは長いですが、進行すると全身に大きな影響がでる病気です。症状が出る前に血糖コントロールを行って、腎症を予防しましょう。

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