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のどに違和感が…その原因とは?

更新日:2016/12/09 公開日:2016/07/26

喉にまつわるさまざまな症状

強い痛みや腫れなどわかりやすい症状とはと違い、イガイガする、チクチクする、かゆい、つまる、すっきりしないなど、のどの違和感があるときは、どんな原因が考えられるのでしょうか。ドクター監修の記事にて詳しくお伝えします。

ガマンできないようなものではないけれど、なんとなくのどの違和感がある。そんなときは、放っておいてもよいのでしょうか。考えられる原因について、以下で見てみましょう。

のどの不調の前兆としてみられる「のどの違和感」とは

のどの違和感とは、具体的にどのような状態でしょう。人によってもその感じ方はさまざまで、イガイガする、チクチクする、なにか挟まっているような異物感や引っかかりがあって咳が出る、食べ物を飲みこみにくい、かゆいといったものから、どう表現していいかわからないけれどなにか変な感じ、すっきりしない、不快感があるといったものまでさまざまです。

これらの違和感は数日で治ってしまう場合もありますが、なかなか治まらない場合や徐々に症状が重くなっていくときは、次にあげるようなのどの不調を引き起こす前兆の可能性もあるので、注意が必要です。

症状別の考えられる原因

どのように違和感があるかといった状態ごとに、原因として考えられるものを以下にあげます。

のどのイガイガ・チクチクの原因となるもの

咽頭炎、扁桃炎(へんとうえん)、鼻咽腔炎(びいんくうえん)などのどの炎症の初期や慢性化した場合に、イガイガ感といった軽い痛みを生じます。

そのほか、花粉やハウスダスト、一定の食べ物によって起こるアレルギー、喫煙の影響、唾液の分泌量が低下して口腔内が乾燥するドライマウス(口腔咽頭乾燥症とも呼ぶ)、胃液がのどまで逆流してくる逆流性食道炎などによっても、のどがイガイガ・チクチクすることがあります。

慢性的なのどの異物感の原因となるもの

細菌やウイルスに感染して炎症を起こし、それが慢性化した慢性咽頭炎、慢性扁桃炎、慢性喉頭炎の可能性があります。また、のどにできたがんの初期にも異物感が起こることがあります。

そのほか、鼻づまりが原因で鼻水が喉へ流れこみ粘膜を刺激する後鼻漏(こうびろう)、扁桃腺の小さな穴にかすが溜まって白い粒状になる膿栓、胃炎や食道炎、狭心症や心筋梗塞など心臓の病気の初期、ひどい肩こり、脳・脳神経の異常によるのどの感覚異常や運動障害によっても、異物感が起こりえます。

また、特に原因が見つからないにもかかわらず、ストレスや自律神経の乱れなどによってのどの異物感が続く場合もあり、これを咽喉頭異常感症(いんこうとういじょうかんしょう)と呼びます。

飲みこむときのつかえ感の原因となるもの

飲みこみづらいといった感じのほかに、いびきや睡眠時無呼吸症候群などをともなうのが扁桃肥大(へんとうひだい)です。一般的に扁桃腺と呼ばれる口蓋扁桃(こうがいへんとう)は、免疫を作って病原体から体を守る役割をしていますが、外敵の侵入が多いと働きが活発になり、扁桃が通常よりも大きくなりすぎると考えられています。

のどのつかえ感に加え、胸やけや咳などをともなうことが多いのが、逆流性食道炎とも呼ばれる咽喉頭酸逆流症(いんこうとうさんぎゃくりゅうしょう)です。胃酸が食道を経てのどまで逆流してくることで、のどの粘膜が炎症を起こします。

また、のどや食道にできた腫瘍が大きくなると、飲みこみにくさが起こってくることがあります。口腔・鼻腔から食道まで続くのど(上・中・下咽頭)にできる咽頭腫瘍、気管へと続くのどぼとけを中心とした喉頭にできる喉頭腫瘍、のどぼとけのすぐ下にある甲状腺にできる甲状腺腫瘍などがあります。喉頭腫瘍の場合は、最初に声がれが起こります。

そのほか、耳の下から前下方に伸びる茎状突起(けいじょうとっき)が異常に長い茎状突起過長症、食道腫瘍、声帯ポリープなどの際にもつかえ感が起こることがあります。

原因を突き止めて適切な治療を受ける

のどの違和感で医療機関を受診すると、原因を調べるため検査が行われます。検査では、喉頭鏡によってのどの状態を直接確認したり、頸部超音波検査によって甲状腺・頸部動脈・リンパ節がのどを圧迫していないか調べたりします。さらに状況によっては、頚部CTやMRI検査、食道や胃の内視鏡検査などが行われることもあります。

違和感の原因が炎症だった場合は抗炎症剤や抗生剤などが処方され、薬剤を霧状にして吸いこむネブライザー治療が行われます。声帯ポリープや悪性腫瘍の場合は、外科的な手術が必要になることも。また、咽喉頭異常感症と診断されると、基本的には経過観察で、必要に応じて精神安定剤が処方されることもあります。

以上のように、のどの違和感は、特に原因がなく起こることもありますが、なんらかの病気の可能性もあるため、長く続く場合は耳鼻咽喉科を受診して原因をつきとめ、しっかり治療を行いましょう。