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のどのあたりを触るとしこりがある

更新日:2016/12/09 公開日:2016/07/26

喉にまつわるさまざまな症状

のどのあたりを触ったときしこりがあると、悪い病気ではないかと心配になったりします。また、のどの周囲の首すじなどにしこりができることもあります。これらのしこりの原因はなんなのか、ドクター監修の記事にて詳しくお伝えします。

のどや、のど周辺の首にしこりができる原因について、以下で説明します。

のどのしこりの原因とは

のどのしこりの原因は、主に甲状腺の病気と、皮膚の下にできる脂肪腫が考えられます。

甲状腺の病気

のどぼとけの下あたりにしこりができた場合、原因としてもっとも考えられるのは甲状腺の病気です。のどぼとけのすぐ下にある甲状腺は、羽を広げた蝶のような形をしていて、気管を覆うように位置しています。

甲状腺の病気というと有名なのがバセドウ病や橋本病ですが、この病気では甲状腺全体が腫れ上がります(びまん性甲状腺腫と呼ぶ)。対して、甲状腺が部分的に腫れてしこりのようになるのは結節性甲状腺腫です。結節性甲状腺腫には、良性と悪性とがあります。

良性の主なもの

  • 甲状腺嚢胞(のうほう)…甲状腺に液体が溜まった袋状のものができ、それがしこりとして触れる。大きくなって見た目が気になるときは注射器で液体を吸引。なかには、嚢胞内にがんが存在することもあるため、しっかり検査を行う。
  • 甲状腺濾胞腺腫(ろほうせんしゅ)…甲状腺ホルモンを生産する濾胞細胞が腫瘍化。基本は経過観察だが、腫瘍が大きく、濾胞がんである可能性を否定できない場合は外科手術も検討する。
  • 腺腫様甲状腺腫(せんしゅようこうじょうせんしゅ)…主に複数の腺腫様(腫瘍のような)しこりができるが、腫瘍ではない。基本的には治療はしないが、まれにがんを合併したり、大きくなることがあるので、定期的に検診を受けることが必要。

悪性のもの(甲状腺がん)

  • 乳頭がん…甲状腺がんの8割以上を占め、しこり以外の症状はほとんどなし。進行がゆっくりで、外科手術によって完治することも多い。
  • 濾胞がん(ろほうがん)…乳頭がんと同じようにおとなしい性質のがんで、完治率も高い。
  • 髄様がん(ずいようがん)…甲状腺がんの約1.5%というまれながん。このうち3分の1は遺伝性で、血液検査によって遺伝性髄様がんが判明したら、発症前に甲状腺摘出手術を行うことも。
  • 未分化がん…髄様がんよりもさらにまれながんだが、進行が早くて、発見されたときにはほかの臓器に転移していることも多い。

甲状腺のしこりのうち、95%は良性で、もしも残り5%の悪性だったとしても、甲状腺がんは比較的治りやすいものが多いため、余計な心配をしすぎず治療に向かうことが大切です。

脂肪腫

脂肪腫とは、主に皮下脂肪に発生する脂肪の塊です。全身どんな場所にもできる可能性がある良性の腫瘍で、首や肩の後ろ側にはよく見られますが、のど側に発生するのはまれです。

特徴は、半円形に盛り上がった部分を触ると柔らかく、痛みはありません。放っておいても問題はありませんが、徐々に大きくなることもあり、見た目の問題から外科的に切除する治療を行うこともあります。

のど周辺にしこりができることもある

のど周辺の首の部分にしこりを感じたときには、まず、リンパ節の腫れが考えられます。首のリンパ節は、耳の下、首の両側面、鎖骨の上下、耳からあごにかけての骨の上下にあり、通常は触ってもわからないほど小さく、感触は柔らかなものです。ところがリンパ節が腫れると、1cm以上の硬いしこりとして感じられ、表面はごつごつしています。

リンパ節が腫れる原因の大半は、細菌やウイルスによるもの。扁桃炎や咽頭炎、喉頭炎、虫歯などを起こした細菌などが、免疫器官であるリンパ節に集まり、そこで炎症を起こして腫れ上がるのです。

なお、首だけでなく、腋の下や太もものつけ根のリンパも腫れている場合は、全身性の感染症や、リンパ自体のがんである悪性リンパ腫、慢性関節リウマチ、膠原病(こうげんびょう)などの可能性もあります。

首のしこりがまるで石のように固く、動かそうと思っても動かないときには、悪性腫瘍のリンパ節転移の可能性も。胃がん、肺がん、乳がんなど首のリンパに近い場所の臓器のがんの転移が考えられます。転移以外にも、舌がん、咽頭がん、喉頭がんなどでもリンパの腫れが見られることがあります。

原因不明で首のリンパの腫れと発熱が起こる亜急性壊死性リンパ節炎という病気もありますが、これは良性で、1~3か月もすれば自然に治癒することが多いと言われています。

原因を特定するためにも一度受診を

のどやその周辺のしこりはほとんどの場合が良性で、放っておいても問題ない場合が多いのですが、なかには悪性のケースや、そのほかの病気の影響による可能性もあるため、自己判断はせず、医療機関で原因を調べてもらいましょう。

もし、行きつけの耳鼻咽喉科がある場合は、まずそこを受診。状況によって内科や外科を受診する必要が出てきたら、紹介状を書いてもらいましょう。行きつけの耳鼻咽喉科がない場合は、総合病院を受診して、受付けで症状を伝え、何科を受診すればいいか相談をしてください。

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