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髪の毛の主成分や役割、女性の薄毛・抜け毛の対処方法

更新日:2017/12/14 公開日:2016/07/28

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ヘアケアやヘアスタイルについては気にかけている人も、案外、髪の毛がそもそもどういうもので、どのように伸びていくのかを知らないことが多いようです。そこで、今回は、髪の基礎知識についてお話していきます。

髪の毛が伸びる仕組み

髪の毛は、爪と同じように、皮膚の一部が角化(細胞が硬くなること)してできたものです。頭皮に埋もれている髪の深部には、「毛乳頭」と「毛母細胞」があります。

毛乳頭は、頭皮の毛細血管から栄養や酸素を受け取り、毛母細胞に、髪をつくるように司令を出します。すると、毛母細胞が盛んに細胞分裂を繰り返し、それが角化しながら上に押し上げられていくことで、髪の毛が伸びていくのです。

毛髪うち、毛根(髪の頭皮の中にある部分のこと)の深くにある部分だけは、細胞分裂が盛んな生きた細胞ですが、ほとんどの部分は、角化した細胞でできています。つまり、髪の毛は、死んだ細胞の集まりということ。このため、髪には、自己修復機能がなく、一旦ダメージを受けてしまうと、自分では、もう元に戻せません。

髪の毛の構造と成分

髪の構成成分の99%は、複数のアミノ酸が結合してできた「ケラチンタンパク質」という線維性の硬タンパク質で、ケラチンタンパク質を構成するアミノ酸の中には、体内では合成できない「必須アミノ酸」も含まれています。

このため、髪をすこやかに育てるためには、毎日の食事で良質なタンパク質を摂取して、アミノ酸を補う必要があります。栄養が不足すると、抜け毛や枝毛、切れ毛など、髪のトラブルが起こる可能性があります。

髪の毛の成長サイクル

髪の毛は、体の中でももっとも成長が早いとされており、1日に0.3mmほど伸びるといわれています。しかし、髪にも寿命があるので、ずっと伸び続けるわけではなく、4?6年ほどで自然に抜け落ち、抜けたところから、また新しく生えてくるとされています。こうした周期を「ヘアサイクル」といい、次の3つのステージに分けることができます。

成長期(約4~6年)

毛母細胞が盛んに細胞分裂を繰り返し、髪が太く長く成長していく時期です。この期間は男女で差があるとされており、男性は3~5年程度、女性は4~6年程度とされています。

退行期(約2~3週間)

毛母細胞の細胞分裂が衰え、髪が伸びなくなっていく時期で、毛乳頭が萎縮し始め、髪の毛が徐々に上に移動していきます。このとき、毛乳頭が完全に消えてしまうこともあります。

休止期(約3~6か月)

髪の成長が完全に止まり、抜けるのを待つ時期で、頭皮の奥では、新しい髪が生える準備が行われています。休止期を過ぎると、毛根が健康に保たれていれば、新しい髪が古い髪を押し出します。

毛髪には有害物質を排出する役割も

髪の毛というと、頭を保護するためのものという印象が強いかもしれませんが、それだけでなく、体内に溜まった金属などの有害物質を体外に排出する役割も持っています。というのも、髪は、ヘアサイクルとともに自然に抜け落ちるので、有害物質を封じ込めて排出するのに、都合のいい存在なのです。体のデトックス機能を維持するためにも、健康な髪や正常なヘアサイクルを維持できるようにしたいですね。

女性の髪が抜ける原因とは

薄毛の悩みといえば男性に多いというイメージがありますが、女性にも薄毛に悩む方が増えています。

人間の髪の毛は1日に100本ほど抜けるといわれています。これは、毛周期という、毛の正しいサイクルに乗っ取った計算なので、周期を終えた毛が抜けること自体に問題はありません。しかし、まだそのサイクルの途中なのに抜けてしまった毛がある場合、なんらかの頭皮トラブルが起きている可能性があります。

ひどいときは、円形脱毛症にもつながるので、一日に100本をはるかに超える毛が抜けた場合は、注意が必要です。

薄毛・抜け毛の外的要因

脱毛や薄毛の原因となる最大の要因は、やはり頭皮が弱くなってしまっていることがあげられます。頭皮が弱まる原因はさまざまなものが考えられます。

  • 紫外線による髪と頭皮へのダメージ
  • 合わないシャンプーやトリートメント、ヘアケア剤
  • 頻繁に行うカラーリングやパーマ
  • ポニーテールなど、本来の髪の流れに逆らうヘアスタイル

薄毛・抜け毛の内的要因

身体の内部でも、抜け毛の原因をつくっている可能性があります。

  • 加齢
  • ホルモンバランスの乱れ
  • 無理なダイエット
  • 不規則な生活
  • 運動不足、冷え

女性に多い髪の悩みと脱毛症の種類

また、女性に発症しやすい脱毛症は次の通りです。

女性男性型脱毛症(びまん性脱毛症)

男性によくみられる男性型脱毛症(AGA)の女性版で、「びまん性脱毛症」とも言います。男性ホルモンが原因で発症しますが、男性と女性では、目に見える症状に違いがあるため、AGAと区別してFAGAと呼ばれることがあります。

円形脱毛症

老若男女を問わず誰にでも発症する可能性がある免疫性疾患で、コインのような円形に脱毛する突発性の脱毛症です。小さな場合は自然治癒することも多いのですが、大きく広がってきたり再発を繰り返したりする場合は、適切な治療が必要です。

牽引性脱毛症

長期にわたり髪の毛を引っ張ったりすることで起こる脱毛症です。分け目がいつも同じだったり、ポニーテールなど髪の毛を結うことで継続的に髪に負担をかけていたりすると、毛根がダメージを受けてしまいます。そのため、分け目や生え際の頭髪が薄くなります。ヘアスタイルを時々変えるなど、髪や頭皮の負担を減らすことで防ぐことができます。

分娩後脱毛症

妊娠中から出産後にかけてホルモンのバランスが乱れることにより、一時的に抜け毛が増えることがあります。通常は半年から1年ぐらいで自然に回復しますが、高齢出産など体力の回復に時間がかかる場合は症状の回復も遅くなったり、完治が難しくなったりする場合もあります。

粃糠(ひこう)性脱毛症

乾燥したフケが毛穴を塞ぐことで頭皮に炎症を起こし、髪の成長が妨げられて発症する脱毛症です。過度のシャンプーや不十分なすすぎ、パーマやカラーの刺激などで起こります。フケが異常に多い場合は脂漏性皮膚炎(脂漏性湿疹)の可能性もあるので要注意です。

脂漏(しろう)性脱毛症

過剰に分泌された皮脂が毛穴を塞いでしまい頭皮が炎症を起こす、皮脂の分泌異常が原因となる症状です。脂漏性皮膚炎を起こすこともあるので、早めに専門医に相談しましょう。

育毛・発毛対策には生活習慣の見直しも必要

育毛・発毛のためには、まず、健康な頭皮や髪の毛を作るための環境を整える必要があります。そのためには、次のようなことを心がけましょう。

  • 栄養バランスのとれた食事
  • 規則正しい生活
  • 十分な睡眠と適度な運動
  • ストレスを溜めない
  • アルコールは適度に
  • タバコはNG
  • 正しいヘアケア
  • 紫外線対策

栄養のバランス、睡眠や運動など、健康を保つ生活を心がけて、育毛・発毛をサポートしましょう。

育毛・発毛を促すアプローチ方法

育毛・発毛を促進するためには、より積極的なアプローチも効果的です。

頭皮マッサージ

頭皮のマッサージは、血行を促進して毛根の新陳代謝を高める効果があります。シャンプー時、またはシャンプー後に髪と頭皮を乾かしてから行います。指の腹を使って優しく丁寧にマッサージすることが大切です。このとき、爪を立てると頭皮を傷つけてしまう可能性があるので、気をつけましょう。

※詳しくは『簡単!お風呂でできる育毛・発毛促進マッサージ』をご覧ください)

発毛を促進するツボ押し

育毛・発毛を期待できるツボは、頭頂部にある百会(ひゃくえ)、耳の上あたりの角孫(かくそん)、後頭部の玉枕(ぎょくちん)です。このツボは、血行を促進する効果があるとされています。

また、足にも育毛と発毛に効くツボがあります。スネの部分にある陽輔(ようほ)は側頭部、ふくらはぎにあるふ陽(ふよう)は頭頂部の発毛促進に効果があるといわれています。

※詳しくは『育毛・発毛促進に効果的なツボとは?』をご覧ください)

食べ物で不足しがちな栄養を補うサプリメント

食事だけでは不足しやすい栄養素や体外に排出されやすい栄養素は、サプリメントで補ってもよいでしょう。髪の元となるメチオニン、システイン、タウリンなどのアミノ酸や、身体の外に排出されやすい亜鉛、髪の健康に必要な栄養素を多く含み「飲む育毛剤」といわれているミレットエキスなど、サプリメントを活用すれば効果的に摂取することができます。

※詳しくは『発毛によいとされるサプリ成分とは』をご覧ください。

髪が細くなった気がする、地肌が目立つようになったなど薄毛が気になり出したら、思い悩まずに早めに対処することをおすすめします。専門医に相談してもよいでしょう。また、食事や睡眠など日常生活を見直し、髪の成長を妨げるような習慣をなくすように心がけることも大切です。

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