髪質というと「生まれつきのものだから」と諦めてしまいがちではないでしょうか。しかし、ヘアケア方法や生活習慣を見直すことで、改善できる部分もあります。そんな髪質改善の方法をご紹介していきます。
髪質は後天的に作られることもある
髪質には、遺伝的な要因だけでなく、年齢の変化や食生活、ストレス、睡眠の質、ヘアケア方法など、後天的な要因も大きく影響しています。生まれつきの髪質を改善するのは困難でも、後天的につくられた髪質なら、改善することが可能です。
髪質改善の基礎!髪の毛の構造
硬い髪質でも、やわらかい髪質でも、ヘアケアにおいては、まず「キューティクル」を整えることが大切です。
髪の毛は輪切りにしたとき、内側からメジュラ(毛髄質)、コルテックス(毛皮質)、キューティクル(毛表皮)という3層構造になっています。キューティクルは髪の一番外側にあるうろこ状の層で、髪内部を保護する役割を持ちます。
2番めの層であるコルテックスは、「吸水性と撥水性」という相反する性質を持つタンパク質から成っています。これらのバランスが整っていると真っ直ぐな毛になるのですが、パーマや紫外線によるダメージや乾燥などによりキューティクルがはがれると、髪の内部までダメージが進み、コルテックスのバランスが崩れてしまいます。すると、髪が乾いたときや濡れたときにクセが出やすくなるのです。
キューティクルは摩擦に弱いので、シャンプーやブラッシングの際は髪を摩擦しないようにしましょう。特に、濡れた状態のときはキューティクルが一時的に開いて引っかかりやすいので、洗髪後ドライヤーですぐに髪を乾かしましょう。
また、髪にも紫外線対策をする、パーマやカラーリングをやりすぎない、トリートメントを行うといったことも、キューティクルを守るうえで重要です。
くせ毛を目立たせないヘアケア
くせ毛が、軽いうねりや広がり程度なら、髪の乾かし方やドライヤーの使い方である程度抑えることが可能です。
タオルドライの方法
- タオルを頭にかけ、両手を使って、タオルごしに地肌の水分をしっかり拭き取ります。
- 根元が乾いたら、髪の真ん中から毛先にかけての水分を軽く取っていきます。このとき、タオルごしに髪を両手で髪をはさんで、ポンポンと叩くようにして水気を取りましょう。髪を摩擦しないようにすることがポイントです。
- 最後に、目の粗いクシを使って、根元の水分を毛先に落とすように、やさしくコーミングします。こうすることで、水気が落ち、ドライヤーを使う時間を短縮できます。
ドライヤーの使い方
- 毛先を中心に、洗い流さないトリートメントをつけます。
- 髪を内側から持ち上げ、まず根元から乾かします。このとき、毛の流れに沿うよう、後方から吹き下ろすようにして少し引っ張りながら乾かすと、うねりを抑えることができます。髪は乾くときに形がつきやすく、乾いてからだと引っ張りながらドライヤーをあてても形がつきにくいという特性があります。
- 毛先を内巻きにするときは、指で髪をひと束とり、毛先に向かってやや内巻きに引っ張るようにしながらドライヤーを当てます。そして、ドライヤーを外しても指をそのままキープして髪を冷やすと、内巻きが固定されうねりが出にくくなります。
- 乾かし過ぎて、髪が乾燥し過ぎないよう気をつけましょう。
頭皮の毛穴の皮脂づまりも、くせを強くする要因の1つです。シャンプーの際は、地肌もきちんと洗い、毛穴についた汚れを落としましょう。指の腹を使った頭皮マッサージも有効です。さらに、美容院で、髪質に合わせたトリートメントを行うのも、くせ毛を目立たなくするのにおすすめです。
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