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マグネシウムはどのような成分?

更新日:2016/12/16 公開日:2016/07/26

ミネラルの種類(2)マグネシウム

ミネラルにはさまざまな種類がありますが、そのうちのマグネシウムとはどのようなミネラルなのでしょうか。マグネシウムがどのように体に作用しているのか、体内にどのくらい含まれているものなのか栄養学専門医師の監修のもと解説します。

マグネシウムとはミネラルのひとつです。体にとってどのような成分で、どのような働きを持っているのでしょうか。

マグネシウムとは

マグネシウムとは、身体のほとんどすべての酵素反応の補助因子で、酵素の活性化に関わっています。

細胞の中にある、RNA分子とタンパク質複合体のリボソームと深く関係しており、核酸・蛋白質代謝、エネルギー代謝、神経興奮、血圧調整、ホルモン分泌などに関わっています。

成人で健康な人の場合、体の中には、20g程度のマグネシウムが存在しており、これらのマグネシウムが酵素に働きかけることで、さまざまな面において生命の活動を維持しています。

マグネシウムという語源の由来となったのは、古代ギリシアです。

古代ギリシアの“マグネシア”という地域で、白マグネシウムが採取されたことがきっかけでマグネシウムという名前がつき、現在でも広く知られるようになりました。

マグネシウムは「緑色野菜の葉緑素」中に存在します。

食物での主な供給源は、未精白シリアル、レモン、グレープフルーツ、ピーナッツ、緑色葉物野菜、海藻、魚介類です。

マグネシウムの多くは骨と筋肉に存在する

マグネシウムは、体内のさまざまな場所に存在していますが、うち6割は骨に、3割は筋組織にあります。体の中のマグネシウムのうち約1%は、血液中にも含まれています。

血中のマグネシウムの量は、1.8~2.4 mg/dlが適正です。

血中のマグネシウム値が適正値を下回るようになると、骨に蓄えられたマグネシウムから補われるような仕組みになっています。そのため、血清マグネシウムは、全身的なマグネシウム不足状態でも比較的一定に保たれていて実際のマグネシウム量を反映しません。

マグネシウムが一定に保たれるのは、血中のマグネシウムが不足してしまうと、血が固まりやすくなってしまうためです。

マグネシウムの働き

マグネシウムは、多くが骨に分布していることから、骨のもとであるタンパク質の合成にも大きく関わっており、カルシウムと結びつくことによって、骨や歯の形成を助けます。

他にも酵素の働きを助けることから、エネルギー代謝の促進により疲労回復に役だったり、筋肉を調整したり、体温や血圧を維持したり、インスリンの分泌を促したり、ホルモンを活性化させたりなど、からだの機能の調整に不可欠です。体にとって重要な役割を持っているということがわかります。

また、マグネシウムには体の健康を維持するだけでなく、精神面における働きもあり、イライラを和らげるという作用もあります。ある調査によると、ストレスを加えた場合とそうでない場合では、ストレスを加えた方が尿中のマグネシウム量が増加するという結果が出ました。

詳しくは『マグネシウムが体にもたらす効果』をご覧ください。

マグネシウムとカルシウムの関係

マグネシウムは、細胞内へのカルシウムの流入を抑制してくれるカルシウムのゲートキーパーのような存在です。マグネシウムは、細胞内や小胞体膜上にあり、カルシウムポンプを活性化させ、細胞内や小胞体内のカルシウムのくみ出しをして、カルシウムの細胞内濃度を低く保ってくれます。

また、カルシウムとマグネシウムは相互に作用して、血管の緊張性を調整しています。血管の攣縮は細胞内のカルシウムの過剰流入によって起こります。そのため、マグネシウムが足りないと、血管攣縮が起こりやすくなってしまい、頭痛や心筋虚血や高血圧の原因になります。

マグネシウムとビタミン・ミネラルの関係

ビタミンB1の代謝の多くの過程でマグネシウムが関係しているので、ビタミンB1を大量に補う必要があるときは、マグネシウムが不足しないように一緒に摂取した方がよいでしょう。

また、ビタミンDを大量に補う必要があるときは、マグネシウムの尿中排泄を増やすので、マグネシウムも一緒に摂取した方がよいです。ほかにも、ビタミンD3の活性化にはマグネシウムが関与しています。

マグネシウムが足りなくなると、鉄を輸送するトランスフェリンという輸送タンパクの合成が阻害されてしまいます。そのため、鉄が十分に足りていて血液検査でフェリチン(鉄を貯蔵するタンパク)の値が保たれていても、鉄が運べなくなるので血清鉄が低くなっていることがあります。

最後に・・・

マグネシウムは体にとってさまざまな働きを促す大切な成分です。マグネシウムの機能をしっかりと知り、毎日の摂取を心がけることが大切です。

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