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血圧調整や老廃物排出まで…カリウムの効果とは

更新日:2016/12/09 公開日:2016/07/26

ミネラルの種類(3)カリウム

カリウムは、細胞の浸透圧を調整する効果以外にも、血圧の調整や筋肉の収縮においても効果が見られます。具体的にはどのように身体に作用しているのでしょうか、カリウムの働きについて、栄養学専門医師の監修のもとで詳しく解説します。

カリウムが身体にもたらす効果について、詳しく見ていきましょう。

ナトリウムと並んで細胞の浸透圧を調整する効果

通常液体は、濃度の低い溶液から高い溶液へ移動するという性質を持っています。カリウムはその流れに逆らって、細胞内にとどまっているミネラルです。理由は、細胞内にカリウムをとどめることによって、ナトリウムを細胞外に排出するためです。

細胞内におけるカリウムの働きによって、ナトリウムが細胞外にうまく存在することで、カリウムは細胞の内側から、ナトリウムは細胞の外側から、細胞の浸透圧を維持することになります。細胞の浸透圧というのは、細胞膜を通じて濃度の異なる2つの液体が濃度を均一にする為に、濃度の低い溶液が高い溶液へ移動する水圧のことです。

通常細胞と細胞の間は液体で満たされていますが、カリウムとナトリウムがバランスよく存在することによって液体が正常な形で存在しています。もし、このカリウムとナトリウムのバランスが崩れてしまうと濃度の高い方に液体が流れ出し、細胞が破裂したり、収縮したり異常をきたしてしまいます。カリウムは、細胞を正常に保つための重要な役割を果たしているのです。

血圧を調整する効果

血液中のナトリウムは、海水と同じように、0.8%の濃度に保つように身体の中で調整が行われています。しかし、ナトリウムの摂取が増えて、血中のナトリウムの量が増えてしまうと、身体は水分の摂取を増やして濃度を保とうと働きかけます。このような状態になると、血液中の水分の量が一時的に増えてしまい、結果として血液にかかる圧が高くなってしまうのです。この血液にかかる圧力が高い状態が高血圧になります。

カリウムには、この高血圧の原因となるナトリウムを排出する働きがあるので、身体が故意に水分量を増やさなくても自然にナトリウムの量が調整されます。そのため結果として、血圧も同時に下げる効果が期待できるのです。

筋肉の収縮を助ける効果

カリウムとナトリウムは、細胞の浸透圧に限らず、細胞内に存在するため、筋肉収縮にも大きな関わりがあります。カリウムが不足すると筋肉収縮がうまくいかず、力が出にくくなるなどの自覚症状があらわれることもあれば、心臓の機能に弊害が出る可能性もある重要な成分だからです。また、汗をかくとカリウムも排出されるため、夏バテの原因の一つとなることもあります。

老廃物を体外に排出する利尿効果

ナトリウムは摂りすぎるとむくみや高血圧の原因となってしまいます。理由は、体内のナトリウムの濃度を0.8%に保とうと、水分を過剰に摂取したりして調整するからです。カリウムには利尿効果があり、過剰に摂取したナトリウムと水分を尿として排出してくれる作用があるので、むくみ解消や血圧を抑制する効果を期待することができます。

カリウムは、身体の細胞を正常に保つほか、筋肉や血圧などにも深く関係しています。しっかりと摂取することが健康を維持するうえで大切です。

細胞内にグルコースを取り込む効果

インスリンによりグルコースはカリウムと共に細胞内に取り込まれます。

そのため、炭水化物過多でインスリン過多の状態になっていると、低カリウム血症を呈していることがあります。

カリウムが欠乏すると、インスリンの分泌が障害され、高血糖が遷延しますが、カリウムはグリコーゲンのグルコースへの分解にも関与しているため、低血糖の原因になることもあります。

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