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鼻の奥から鳴りひびく「鼻いびき」とは

更新日:2017/09/14 公開日:2016/07/27

いびきの基礎知識

いびきには「鼻いびき」と「のどいびき」があり、それぞれ原因や治療法が異なります。ドクター監修のもと、鼻いびきとのどいびきの違い、鼻いびきの原因や治療法、鼻いびきを起こしやすい人の特徴について、解説していきます。

鼻いびきについて解説します。

いびきについて

いびきは睡眠時の異常呼吸音と定義されていて、呼吸時に空気が通る気道が狭くなると、空気が通過する際に異常音が発生し、いびきが起こります。鼻いびきの他、口蓋垂(のどちんこ)や軟口蓋(口蓋垂の周辺ののどの軟らかい部分)が振動しておこる振動型のいびきや、舌根部(舌の後方、付け根の部分)が落ち込むことによって起こる狭窄型のいびきなどがあり、一晩中には複数のいびきをかくことも少なくありません。

いびきは、睡眠中に無呼吸状態が繰り返される睡眠時無呼吸症候群の前段階である単純いびきと、睡眠時無呼吸症候群の症状としておきているいびきの両者があり、重症度や原因により治療法が異なるため注意が必要です。

鼻いびきの原因は?

鼻いびきの原因は鼻づまりです。鼻づまりによって鼻の奥で空気の乱流が起こり、いびきが発生します。鼻づまりを起こす原因としては、風邪やアレルギー性鼻炎のほか、細菌やウイルスが副鼻腔の粘膜に感染することで起こる「副鼻腔炎」、鼻腔を左右に分ける鼻中隔が曲がっている「鼻中隔湾曲症(びちゅうかくわんきょくしょう)」などが考えられます。きちんと医療機関で原因を調べ、適切な治療を受けることが大切です。

鼻いびきはどんな人がなるの?

鼻いびきは、小児から高齢者まで幅広い年齢層で、男女関係なく発症します。とくに鼻づまりを起こしやすいアレルギー性鼻炎の方は、鼻いびきになりやすいといえます。また、アルコールの飲み過ぎやストレスといった生活習慣も原因として考えられるため、注意が必要です。

子供のいびきに注意

子供のいびきの原因には、鼻づまりの他に口蓋扁桃(扁桃腺)やアデノイド(鼻の奥の扁桃)の肥大があげられます。子供でいびきが毎日続く場合、睡眠時無呼吸症候群の可能性があり、耳鼻咽喉科や小児科の受診がすすめられます。

睡眠時無呼吸症候群にともなういびきの場合、口蓋扁桃やアデノイド肥大が有れば、基本的な治療法は、手術による肥大した口蓋扁桃の摘出やアデノイドの切除になります。点鼻薬などの鼻づまりの治療も行われます。睡眠時無呼吸症候群に伴ういびきは睡眠不足と睡眠の質の低下を招き、学習の障害や成長ホルモンの分泌量低下を起こすこともあります。正常な発達・発育の妨げとなる可能性もあるので、早めに医療機関を受診しましょう。

鼻いびきと、のどいびきの違い

鼻いびきが鼻づまりによって引き起こされるのに対し、のどいびきは、いろいろな原因でのどの奥が狭くなってしまうために起こります。のどいびきの原因としては、肥満、舌が大きい、顎が小さい、口蓋扁桃肥大がある場合などです。

特に肥満の人はのどの脂肪が比較的厚いこと、舌も肥大しているため、気道が狭まりやすくなっています。それにより、睡眠時にのどの奥が狭まり、いびきを起こすというケースが多いです。

睡眠時無呼吸症候群にともなういびきの場合が多いので、医療機関でよく相談してください。肥満がない場合でも、顎が小さい場合や睡眠中に口が開いてしまう場合などは、舌根が落ち込んでしまうためにのどいびきが発生します。この場合にはマウスピース療法が効果的だといわれています。口蓋扁桃肥大が原因の場合は、扁桃摘出術が検討されます。

マウスピース療法については「軽度ないびき治療に効果的 マウスピース療法」をご覧ください。

鼻いびきの治療法

まずは自身の症状が鼻いびきなのか、のどいびきなのかを調べる必要があります。

耳鼻科の内視鏡などで鼻づまりの原因となる病変の有無を調べます。アレルギー性鼻炎などによる鼻粘膜の腫れがある場合は、一時的に鼻どおりをよくする点鼻薬や抗アレルギー薬などが出されることもあり、これらに効果があれば鼻いびきの可能性が高いと考えられます。鼻いびきと診断された場合は、症状が軽ければ点鼻薬や内服による治療、症状が重ければ手術による治療などが検討されます。

手術による治療

単純な鼻いびきの場合は、手術療法によるいびき症状の解消効果が期待できます。手術にはレーザーや高周波メス等を使用した方法が用いられ、日帰り手術が可能な場合もあります。

手術については「いびき治療における「手術療法」について」をご覧ください。