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歯茎にできる口内炎とはどんなもの?

更新日:2018/04/26 公開日:2016/07/26

口内炎・口腔粘膜疾患の種類

口内炎は口の中の粘膜にできる炎症を総称し、歯茎にできていても「口内炎」と呼びます。ここではドクター監修の記事で、歯茎にできた口内炎の特徴と対処法、口内炎が治らない場合に考えられる他の病気の可能性について解説します。

口内炎は頬の内側や唇以外にもできることがあります。歯茎にできた口内炎には、どのような特徴があるのか、また、口内炎以外の病気の場合があるのかについても解説します。

口内炎は歯茎にもできる?

口内炎は口の中の粘膜に起こった炎症のことですから、歯茎にできた炎症も口内炎と呼びます。歯茎にできる口内炎は「アフタ性口内炎」と「ウイルス性口内炎」が主で、それぞれの詳細については、『口内炎にはどのような種類があるのか』をご覧ください。

頬の内側や口唇といった場所にできる口内炎と同じように、歯茎に発生する口内炎は細菌やウイルスが関係している場合があります。ですから、口内炎の発生を避けるためには、食後の歯磨きをきちんと行って汚れを取り除き、細菌やウイルスの繁殖を防ぐようにしましょう。また、口内炎は身体の免疫力が下がっているときに発症しやすいので、バランスのよい食生活と十分な休養をとるようにしましょう。

口内炎ができている場合は、やさしいブラッシングを心がけるようにします。歯磨きの後に、殺菌効果のあるマウスウォッシュ(その中でもアルコールの入っていないもの)を使うのも有効です。

アフタ性口内炎への対処法

強い痛みをともなう口内炎で苦しむ多くがアフタ性口内炎といわれるほど、定番の口内炎です。皮膚粘膜表面が灰色から黄白色に変色した膜に覆われた5~6mm以下の大きさの潰瘍をアフタと呼び、それ以上に大きく深い症状であれば潰瘍と呼びます。潰瘍は完治しても痕が残りやすく、アフタは残らないのが特徴です。予防方法を知ることで、口内炎の発症リスクを抑えることができます。

口腔内を清潔にする

歯磨きやうがいを怠らず常に清潔に保つことがもっとも重要です。口腔内には、あらゆる細菌が棲んでいます。その繁殖を抑えたり減らすことで、発症リスクを抑えます。

定期的に殺菌をする

歯磨きやうがいで殺菌はできません。そこで洗口液(マウスウォッシュ)などを使って、口腔内を殺菌するのもよいでしょう。ただし、洗口液はプロピレングリコールやラウリル硫酸ナトリウムなどの毒性のある薬品が含まれているため、逆に粘膜を傷つけてしまう場合もあります。

口腔内を傷つけない

口の中を傷つけてしまうと、発症リスクが大幅に増大します。

粘膜を弱らせない

口の粘膜は、ストレスや食事の刺激にとても繊細です。正しい生活習慣を心がけ、ストレスを溜めないことも、予防に繋がります。

ウイルス性口内炎の場合は

主な原因となるウイルスには、単純ヘルペスウイルス、水痘帯状ヘルペスウイルス、A群コクサッキーウイルスがあります。そのうち、ヘルペス性口内炎は3歳以下の子供に多くみられ、発熱をともないながら、口の中にできるたくさんの小さな水ぶくれがつぶれて炎症を起こします。発熱と強い痛みによって食欲低下や摂食拒否となり脱水症状を引き起こすことがあります。A群コクサッキーウイルスはヘルパンギーナの原因となるウイルスで、こちらもヘルペス性口内炎に似た症状が出ますが、感染力が高いので注意が必要です。

子供ならではの口内炎

大人と同じく、子供や幼児にもさまざまな原因で口内炎ができます。口の中を噛んだり、食べ物や歯の摩擦で傷をつけてしまったりすることで起きる「アフタ性口内炎」が一般的ですが、これ以外にも、ウイルス感染が原因で起こる子供ならではの口内炎があります。

  • ヘルペス性口内炎

原因は単純ヘルペスウイルス1型への感染。生後6か月〜3歳の乳幼児に発症しやすい病気です。急に39度前後の高熱が出て、激しい痛みを伴った口内炎が多数できたり、唇や舌、歯茎が赤く腫れ上がったりします。

※ヘルペス性口内炎について詳しくは、『ヘルペス性口内炎とは?』をご覧ください。

  • ヘルパンギーナ

原因はエンテロウイルスへの感染。乳幼児や子供を中心に6月下旬〜8月中にかけて流行し、「夏かぜ」とも呼ばれます。前触れもなく39度以上の高熱が出て、上あごからのどの周辺にかけて口内炎や水泡がたくさんできます。

※こどものヘルパンギーナについて詳しくは、『子供のヘルパンギーナについて』をご覧ください。

  • 手足口病

原因はコクサッキーウイルス、エンテロウイルスなどへの感染。ヘルパンギーナと同じく夏に流行し、口の中だけでなく、手のひらや足の裏などに水泡ができます。発熱するケースは3割程度で、あまり高熱にならないのが特徴です。

※手足口病について詳しくは、『手足口病の原因・症状・治療法』をご覧ください。

歯肉炎の場合もある

一般的な口内炎であれば、だいたい1~2週間程度で自然に治ることがほとんどです。もし、改善が見られなかったり、何度も同じ場所に口内炎ができたりする場合には、歯肉炎や難治性の口内炎になっているかもしれません。歯周病の初期段階である歯肉炎は、歯垢(プラーク)や歯石によって歯茎が赤く腫れている状態で、歯茎にたまった膿があふれ出るようにして口内炎になることがあります。

歯肉炎は自然には治りません。進行すると、歯茎の炎症だけでなく歯の土台となっている骨が溶けて歯が抜けてしまうこともあります。歯茎の口内炎が長引くようであれば、早めに歯科を受診するようにしましょう。

難治性の口内炎も自然には治りません。早めに歯科を受診し、口内炎の原因を明らかにしましょう。また、難治性の場合は悪性腫瘍ができていることがありますので、歯科を受診する際には、この点も注意して診てもらいましょう。

ニキビ状なら内歯瘻(フィステル)の可能性も

ニキビ状のものが歯茎にできていれば、それは口内炎ではなく内歯瘻(フィステル)かもしれません。内歯瘻(フィステル)は、歯の根っこ部分にたまった膿が歯茎の中を通って外に出てくる出口です。そのため、内歯瘻(フィステル)ができている周辺の歯茎を指で圧迫すると、においのする白色の膿が出ることがあります。もともと痛みのないフィステルですが、体調のすぐれないときには痛みをともなう場合があります。

まとめ

歯茎にできた口内炎も、他の部分にできる口内炎と同じように対処することで症状が改善しますが、なかなか治らない場合やくり返す場合には、早めに歯科を受診するようにしましょう。