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舌先にできる口内炎とは

更新日:2017/04/13 公開日:2016/07/26

口内炎・口腔粘膜疾患の種類

舌に口内炎ができてなかなか治らないと思っていたら、舌がんだったというケースがあります。ここではドクター監修の記事で、舌にできる口内炎についての特徴および対処法と舌がんとの見分け方について解説します。

舌先にできる口内炎と舌がんの判別が難しいことがあります。ここでは、口内炎と舌がんの見分け方などについて詳しく解説しています。

舌先にできる口内炎と舌の奥や裏にできる口内炎との違いは?

口内炎は口の中の粘膜に起こる炎症全般のことをいいます。口内炎にはアフタ性口内炎、カルタ性口内炎、ヘルペス性口内炎、カンジダ性口内炎とさまざまな種類があり、そのほとんどが舌に発症する可能性があります。

アフタ性口内炎の場合

舌の表面や側面、根本や裏側にまで発症します。食事中に誤って舌を噛んでしまった場合や、ビタミン不足や睡眠不足、疲労やストレスなども原因といえるでしょう。

カンジダ性口内炎の場合

舌に白い苔状のものが点状や粉状に付着します。悪化すると白い苔が地図状になり、こびりついた状態になります。また、舌全体が赤く腫れ、炎症を起こすことも考えられます。

基本的に、口内炎が口の中のどこにできても原因はほとんど同じといえます。したがって、舌先に口内炎ができても基本的に原因は他の口内炎と変わらないと考えてよいでしょう。セルフケアの方法や治療方法も基本的に同じで、口の中を清潔に保ち、細菌やウイルスの繁殖を防ぐようにするのが第一です。

※口内炎が発症するしくみと主な症状について、詳しくは『口内炎とは?発症のメカニズムと主な症状』をご覧ください。

舌がんとの見分け方は?

通常、口内炎は1~2週間くらいでほとんど治ります。しかし、舌がんは自然に治ることはありません。そのほかにも舌がんと口内炎には見分ける方法がいくつかあります。

舌がんはあまり痛くない

ある程度の痛みは感じますが、口内炎よりは痛みが少ないことがほとんどです。

舌がんは患部と健康な部分が区別しにくい

口内炎は炎症を起こしている部分と健康な組織がはっきりと区別できますが、舌がんは患部と健康な部分との境界がわかりにくいのが特徴です。また、口内炎は患部の周りに赤みが見られることが多いのに対して、舌がんは縁がギザギザしていて硬いことがあります。

舌がんの形状はさまざま

通常の口内炎は、ほとんどが円形や楕円形をしている一方で、舌がんはさまざまな形をしていて一定ではありません。

舌がんはしこりがある

舌に触ると硬いしこりに触れるのがわかります。

口内炎の症状が3週間以上続いて治らず、このような特徴に合致するようであれば、早めに歯科、口腔外科や耳鼻咽喉科を受診してください。

舌に口内炎ができたときの対処法

舌に口内炎ができた場合も、唇の裏側や頬の内側にできた口内炎と同じ対処法を行います。

口腔内を清潔にする

セルフケアとしては、まず、口の中を清潔に保つために正しく歯磨きをします。口内炎の部分を傷つけないように注意しながら丁寧に磨くようにしましょう。殺菌性や抗菌性のあるマウスウォッシュでうがいをするのも効果的です。

身体を休ませ、免疫力を上げる

口内炎は身体の免疫力が低下すると発症しやすくなりますので、睡眠不足、疲労、ストレスを感じているときには、なるべく休養を優先するようにします。

ビタミンA・B群・Cを中心に栄養を摂る

食事の栄養バランスが偏るのも口内炎の原因となりますので、毎日の食生活を正すようにして、特にビタミンA、B群、Cを積極的に摂るようにしましょう。

口内炎の治療について

口内炎の市販薬は

ドラッグストアなどで手軽に購入できる市販薬が便利です。口内炎の炎症や痛みをスピーディーに緩和したいなら、患部に直接働きかける薬が効果的です。具体的には、軟膏やクリームなどの塗り薬、パッチタイプの貼り薬、スプレー薬などがあります。

口の中に薬を塗ることに抵抗がある人や、体の中からコンディションを整えたい人は飲み薬がおすすめです。粘膜の再生を促進し、口内炎を緩和するビタミンB2、ビタミンB6を配合したもの、炎症のもとに作用するトラネキサム酸を配合した薬などが販売されています。また、口内炎を早く治すには、口の中の細菌の繁殖を抑える必要があるため、殺菌・消毒効果のあるうがい薬も有効です。

病院での治療

舌がんでない口内炎に対する歯科医院での治療は、主に炎症している患部用に軟膏を処方する、レーザー照射によって痛みの緩和や殺菌をするといった方法をとります。対症療法以外では、口の中の粘膜を傷つけないようにするために、歯の噛み合わせを調整したり、義歯や詰め物を治したりすることがあります。ヘルペスなどウイルスが原因となるケースでは、抗ウイルス剤が処方されます。

口内炎の治りが遅いと感じたら

治りが遅いと感じたときは、以下の対処法を取り入れてみましょう。早く治したい場合は、食生活や生活習慣の改善とともに、市販薬の飲み薬や塗り薬を併用するとより効果的です。

  • 十分な睡眠をとって規則正しい生活をし、疲労やストレスを軽減する。
  • 食事は香辛料などの刺激物や熱すぎるものを避け、粘膜の健康を維持するビタミンB群を中心とした栄養バランスのよいメニューにする。
  • たばこやアルコールを控える。
  • 歯磨きやうがいを怠らず、殺菌作用のあるマウスウォッシュ(アルコールの入っていないもの)などを併用して口内の細菌の繁殖を抑える。
  • 口の中が乾燥しやすいときは、お茶や水などの飲料で口の中を潤わせたり、ガムや飴などで唾液の分泌を促したりする。

生活習慣を改善しても2週間以上治らない場合は、他の病気のサインの可能性もあります。たとえば、何度も発症をくりかえす場合はベーチェット病、一か所にいくつも集まって口内炎ができる場合は白血病、そのほか白板症なども考えられる病気のひとつです。

舌先に違和感があれば病院へ

特に舌がんの初期症状は口内炎とよく似ており、進行するまで放置されてしまうことも少なくありません。違和感を覚えたら医師に相談しましょう。

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