クリニックでは、さまざまな種類のピーリング剤が使用されています。ここでは、サリチル酸を使用するケミカルピーリングについてご紹介します。
[目次]
サリチル酸はケミカルピーリングの薬剤のひとつ
クリニックで行われているケミカルピーリングには、さまざまな薬剤が使われています。代表的なのはグルコール酸、サリチル酸、トリクロロ酢酸などです。
サリチル酸は、硬くなった角質を柔らかくしながら溶かしていきますので、色素沈着や薄くできたシミなどに効果的。また、毛穴につまった皮脂も溶かすので、ニキビの治療にも適しています。高い効果を期待できるのですが、そのぶん皮膚への刺激が強く、痛み、赤み、炎症などリスクがあるのが懸念点でした。
新しいピーリング「サリチル酸マクロゴールピーリング」とは
そこで、これまでの欠点をカバーするために、最近はサリチル酸をマクロゴールという基材と組み合わせた「サリチル酸マクロゴールピーリング」が広まっています。
マクロゴールというのは、軟膏にも使われている医薬品添加物です。サリチル酸が皮膚の奥深くまで浸透するのを防ぐため、肌トラブルの心配が少ないといわれている新しいピーリング法です。これによって、サリチル酸の濃度30%でPh1.7という強い作用がありながら、皮膚の角質層だけはがすことが可能となりました。
サリチル酸マクロゴールピーリングで期待できる効果
表面にある古い角質を取り除くので、くすみが気になる肌を短期間で透明感のある肌に整えることができるといわれています。肌が生まれ変わるターンオーバーを促すので、シワやたるみの治療にも効果的。柔らかく弾力のある肌に整えます。
また、サリチル酸マクロゴールピーリングは皮脂になじみやすいという特徴もあることから、毛穴の黒ずみやニキビの原因となる角栓の除去にも効果を発揮します。刺激や副作用の心配もなく、炎症性のある赤ニキビや白ニキビにも有効的といわれています。
サリチル酸マクロゴールピーリングを行う際の注意点
どんなにリスクが低い施術法といっても、皮膚をはがしていることには変わりありません。施術後は肌のバリア機能がなくなっていますので、しっかりと保湿ケアを行ってください。また、12時間以内はメイクしないことをおすすめします。軽いメイクなら可、といわれていますが、施術後は肌に刺激を与えないようくれぐれもご注意ください。
刺激といえば紫外線も要注意です。ピーリング後の3日間は、いつも以上に紫外線を防いでください。とはいえ、肌がデリケートになっている12時間以内は日焼け止めさえも使用しない方がよいほどです。しかし、どうしても12時間以内に紫外線を浴びてしまいそうでしたら、負担の少ない日焼け止めを使いましょう。洗顔や入浴は大丈夫ですが、肌をこすらないように注意してください。
ちなみに、これまでにアスピリンやバファリンなど解熱鎮痛剤でアレルギーが出たことがある方、日光に当たる機会が多い職業の方、自己免疫疾患のある方、妊娠中や授乳中の方などは施術を受けられない可能性があります。カウンセリングで、しっかり医師とご相談ください。
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