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フラーレン配合の化粧品はどう選ぶ?

更新日:2016.12.09
公開日:2016.08.25
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この記事の監修者
銀座スキンクリニック 院長 坪内利江子

高い美肌効果があることで注目を浴びているフラーレン製剤には“水溶性”と“油溶性”の2種類があります。ドクター監修のもと、2つのフラーレンの特徴とそれぞれのメリット、フラーレン配合化粧品の見分け方について解説します。

高い美肌効果があることで注目を浴びているフラーレン。化粧品に配合されるフラーレン製剤には、「水溶性」と「油溶性」の2種類があることはご存じでしょうか。ここではドクター監修のもと、2つのフラーレンの特徴とそれぞれのメリット、フラーレン配合化粧品の見分け方について解説します。

フラーレン配合化粧品に期待される効果

フラーレンはビタミンCの120〜200倍の抗酸化力を持ち、エイジングケアに活用されている注目の成分です。抗酸化作用で肌の老化原因となる「活性酸素」を除去し、美白効果やシワ、シミの改善、保湿効果、毛穴や赤みの改善などが期待できます。

詳しくは『フラーレンに期待できるさまざまなスキンケア効果』をご覧ください。

フラーレンには「水溶性」と「油溶性」がある

フラーレンはそのままではほかの成分と混ざらないため、化粧品原料にするために加工された製剤が作られています。フラーレン製剤には、主に「ラジカルスポンジ」と呼ばれる水に溶けやすい「水溶性フラーレン」と、「リポフラーレン」と呼ばれる油に溶けやすい「油溶性フラーレン」の2種類があります。

現在はさらに、モイストフラーレン、ヴェールフラーレン、フラヴィという製剤もあります。

水溶性フラーレン「ラジカルスポンジ」とは

ラジカルスポンジを配合した化粧品は2005年に発売され、活性酸素の一種である「ラジカル」を「スポンジのように吸い取る」働きがあることから、その名がつけられました。本来、フラーレンは炭素のみで構成されている黒い粉状のものですが、ラジカルスポンジは、粉状のフラーレンを化粧品として使えるように加工し、水に溶かしたものです。活性酸素を吸い取り、高い抗酸化力を長時間にわたり発揮します。

ラジカルスポンジは水分の多い化粧品との相性が良く、化粧水など色々な種類の化粧品への使用が可能です。一方、水に溶けにくい性質を持っているため、加工には「PVP(ポリビニルピロリドン)」という高分子ポリマーを添加します。自然派化粧品を好む方には不向きな成分と言えるでしょう。

油溶性/脂溶性フラーレン「リポフラーレン」とは

リポフラーレン配合の化粧品は、ラジカルスポンジよりも後の2009年に発売されました。

「リポ」は英語で「脂肪」という意味で、「リポフラーレン」は人間の肌が本来持っている、うるおい物質「スクワラン」をフラーレンに混ぜ合わせ、油に溶けやすい液状にしたものです。

名前の通り油分と好相性で、肌への浸透力も優れているため、美容液やクリームなどに多く用いられています。混ぜ合わせているのもスクワランのみであるため、自然派化粧品を好む方から人気が高い傾向にあります。しかし、リポフラーレンは水に溶けにくいため、水分が多い化粧品に配合すると「成分が高濃度になりづらい」というデメリットがあります。

肌はもともと水分と油脂分の両方の性質を持っているため、肌になじませるためには、水溶性と油溶性、両方のフラーレンが配合された化粧品は特におすすめと言えます。

どちらのフラーレンが配合されているか見極める方法

フラーレンが1%以上配合されている化粧品には、原料メーカーが定めたロゴマークが表示されています。水溶性、油溶性をはじめ6種類のロゴマークがあり、水溶性フラーレン配合の化粧品には「R.S.」と、油溶性フラーレン配合の化粧品には「L.F.」と記載されたロゴがあります。水溶性・油溶性の両方のフラーレンが配合されている化粧品には「Radical Sponge、LipoFullerene」と記載されたロゴが表示されているので、購入の際はロゴマークを見て判断するとよいでしょう。

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