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更年期にニキビができやすくなる理由

更新日:2016/12/09 公開日:2016/08/24

更年期におけるニキビに、首を傾げてしまう人は多いかもしれません。更年期のニキビは、過剰な皮脂が原因となる思春期ニキビとは原因もメカニズムも異なります。

更年期はニキビができやすい?

ニキビは、医療用語で「尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)」と言います。尋常性ざ瘡は、思春期から30歳前後の人にできる吹き出物のことです。症状は、過剰に分泌する皮脂に細菌が繁殖して炎症が起こります。

「ニキビ」と症状がとても似ているのですが、更年期にできるものは「吹き出物」といった方がしっくりくるかもしれません。尋常性ざ瘡がでる原因は、女性ホルモンの減少によるもの。女性ホルモンが減ることでホルモンバランスが乱れてしまい、肌荒れやニキビなどの症状が現れやすくなってしまいます。

また、女性ホルモンのなかでもエストロゲンが急激に減ることによって、一時的に皮脂の分泌が活性化してニキビが増えるケースも考えられます。さらに、加齢によってターンオーバーが乱れると古い角質がたまる角質肥厚を起こしやすく、皮脂の出口がふさがれてしまい、ニキビができやすくなります。このように、更年期におけるニキビは、思春期から若者にできるニキビとは原因、対処法が異なります。

更年期のニキビ、できやすい場所は?

思春期ニキビができやすいのはTゾーンや頬など、皮脂腺の活発なパーツです。それに対して更年期のニキビは、あごなどのフェイスラインにできやすいといわれています。

フェイスラインなどは、日頃のケアがついおろそかになりがちな部分です。また、乾燥しやすく、ホルモンバランスの乱れやバリア機能の低下によってデリケートな状態になっています。あごをはじめとするフェイスラインも抜かりなく保湿ケアを行いましょう。洗顔料やヘアケアのすすぎ不足が刺激になる場合もあるため、これらをきちんと洗い流すことも忘れないでください。

更年期のニキビ対策法

肌は、乾燥すると防御反応が働き、皮脂を分泌して水分の蒸発を防ごうとします。それが過剰な皮脂となって、ニキビの原因になる場合もあります。更年期になっても皮脂の量が落ちない方もいますが、水分量に関しては年齢とともに減っていく傾向にあります。

そのため、更年期のニキビは保湿がカギとなるのです。

また、これまでに大人ニキビをくり返している方は、一度使っている化粧品を見直してみるのもひとつの方法です。「ニキビができやすいから、乳液やクリームを使わない」という方は要注意です。肌の水分と油分をバランスよく整えるスキンケアを選んでください。

さらに、ニキビはストレスや寝不足も大敵です。できるだけストレスを溜めずに、規則正しい生活を心がけましょう。特に睡眠不足は肌の免疫力を低下させてしまいますので、毎日6時間以上の睡眠を目指していきましょう。

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