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入れ歯を使う年齢とは

更新日:2016/12/09 公開日:2016/08/25

入れ歯・差し歯・ブリッジの知識

日本では40歳を過ぎたあたりからだんだん歯を失っていく人が多く、50歳位から失うスピードが早くなり、それに伴い入れ歯を利用する割合が増えていきます。ここでは、年齢ごとの入れ歯の利用率をご紹介していきます。

失った歯の治療には「入れ歯(義歯)」を利用するという選択肢もありますが、日本では、だいたい何歳くらいから入れ歯を使う人が増えるのでしょうか。今回は、入れ歯を使う年齢についてお話ししていきます。

歯を失い始める年齢

個人差はありますが、人は12〜14歳くらいになると、だいたい全ての永久歯が生えそろいます。親知らずを除いた永久歯の数は全部で28本であり、40歳くらいまではその数を維持できている人がほとんどです。しかし、40歳を過ぎたあたりから、歯を失うケースが増えていきます。

厚生労働省では、歯の保健状況を把握するために、6年ごとに「歯科疾患実態調査」を行っています。2011年の調査結果によると、年齢別の歯の平均本数は、以下のとおりです。

歯の平均本数

40~44歳  27.8本

45~49歳  27.1本

50~54歳  25.9本

55~59歳  24.4本

60~64歳  22.5本

65~69歳  21.2本

70~74歳  17.3本

75~79歳  15.6本

80~84歳  12.2本

85歳以上  8.4本

このように、年齢が高くなるほど歯の喪失が進み、高齢者では歯のない人が多くなります。また、歯を失う2大原因は「虫歯」と「歯周病」です。

入れ歯が増えるのは何歳から?

入れ歯をしている人は、何歳くらいから増え始めるのでしょうか。2011年の歯科疾患実態調査によると、年齢別による部分入れ歯と総入れ歯の装着者の割合は、以下のようになっています。

部分入れ歯装着者の割合

45~49歳  2.9%

50~54歳  8.9%

55~59歳  17.1%

60~64歳  24.3%

65~69歳  36.2%

70~74歳  41.9%

75~79歳  46.2%

80~84歳  52.0%

85歳以上  43.4%

総入れ歯装着者の割合

45~49歳  1.0%

50~54歳  1.2%

55~59歳  1.4%

60~64歳  5.2%

65~69歳  8.9%

70~74歳  24.3%

75~79歳  28.8%

80~84歳  42.7%

85歳以上  52.8%

入れ歯の高齢者は減ってきている

上記のように、75歳以上では1/3強の人が、総入れ歯を利用していますが、それでも入れ歯の利用者数は、昔に比べれば減少傾向にあります。なぜ、入れ歯の利用者数が減ってきているのでしょうか。それは、予防歯科が普及したことにより、虫歯と歯周病で歯を失うことが減少傾向にあることが影響していると考えられています。

1989年から、厚生省(現在の厚生労働省)と日本歯科医師会は、「8020(ハチ・マル・ニイ・マル)運動」を推進しています。これは「80歳になっても自分の歯を20本以上保とう」という運動のことです。なぜ20本なのかというと、自分の歯が20本以上あれば、ほとんどの食べ物を噛み砕くことができ、おいしく食事をすることができるからです。

この呼びかけが広まり、さまざまな取り組みが行われたことで、虫歯に効くフッ素が入った歯みがき剤や、歯みがきの習慣が定着したことで歯が長持ちし、結果的に入れ歯の減少に影響していると考えられています。

8020運動では、歯科医院でのフッ素塗布や歯のクリーニング(PMTC)、定期検診を受けることが推進されています。皆さんも、毎日の歯みがきに加え、定期的に歯科医院でメンテナンスや検診、または継続管理などを受け、自分の歯をできるだけ残すことができるように努めてみてはいかがでしょうか。

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