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失った前歯は入れ歯で補う

更新日:2017/11/10 公開日:2016/08/25

入れ歯・差し歯・ブリッジの知識

前歯は目立ちやすい場所なので、部分入れ歯を入れるなら入れ歯だと気づかれにくいものが適しています。ここでは、目立ちにくい部分入れ歯にどんなものがあるかをドクター監修の記事でご紹介します。

前歯に部分入れ歯を使うなら、どんなものが適しているのでしょうか。今回は、前歯に適した部分入れ歯のタイプをご紹介していきます。

前歯に適した目立たない入れ歯とは

前歯がなくなってしまったときは、「部分入れ歯」を入れるというのもひとつの手段です。

部分入れ歯は、歯茎に似たピンク色をした土台の「床(しょう)」と歯の代わりになる「人工歯」、これらを残っている歯に引っかけて入れ歯を固定する「クラスプ」という留め具からなります。しかし、保険が適用される部分入れ歯(レジン床)は、目立ちやすい金属のクラスプがついているので、前歯のように人目につきやすい場所には、あまり適しません。

クラスプが目立ちにくく、前歯に適した部分入れ歯には、「ノンクラスプデンチャー」があります。ノンスクラプデンチャーは、金属のクラスプの代わりに、歯ぐきの色に似た樹脂を使って固定する部分入れ歯です。

メリット
クラスプが樹脂なので、部分入れ歯だと気づかれにくい。
デメリット
保険が適用されないので高価。
補修ができないことが多いので、壊れた場合は作り直す必要がある。

特殊な樹脂を使っているので、手入れに専用の洗浄剤が必要な場合がある。

残っている歯の状態によっては、適応外になることもある。

前歯に使用できるその他の入れ歯

前歯に利用できる部分入れ歯には、ほかにも次のものがあります。

マグネットデンチャー

クラスプを使わず、磁石の力で入れ歯を固定する部分入れ歯で、入れ歯の土台になる歯根に磁石を吸着する金属(キーパー)をつけ、入れ歯には超小型の磁石を埋めこみます。

テレスコープデンチャー

クラスプを使わずに、はめ込み式の装置を使うことで、入れ歯を固定・維持する部分入れ歯です。

金属床

床の部分に、金合金、コバルトクロム、チタン、白金加金などの金属を使用する部分入れ歯です。

それぞれの部分入れ歯のメリット・デメリットは、『奥歯の入れ歯にはどんなものがある?』の記事をご覧ください。

ブリッジ・インプラントという方法もある

失った前歯を補うには、部分入れ歯ではなく、「ブリッジ」や「インプラント」という選択肢もあります。

ブリッジ

失った歯の両隣の歯を削って土台をつくり、橋渡しをするように人工歯を被せる方法です。

メリット
保険治療も可能。
部分入れ歯と違って固定式(取り外ししないタイプ)なので、違和感が少ない。

自分の歯根を土台に使うので、自分の歯に近い感覚で噛める。

治療期間が短く、治療後の調整も少なく済む。

治療後にほとんど変形しない。
デメリット
周囲の歯を多く削る必要がある(削った歯は虫歯・歯周病のリスクが高まる)。
支える歯の負担が大きい。

インプラント

歯を失った部分のあごの骨に「インプラント」という人工歯根を埋め込み、それを土台にして人工歯を装着する方法です。

メリット
あごの骨に固定するので、違和感が少ない。
見た目がよく、自分の歯とほとんど変わらない仕上がりになる。

周りの歯を削らないので、周りの歯にダメージを与えない。
デメリット
一般的に保険が適用されず、費用が高価。
ブリッジより治療期間が長い。

インプラントを埋めこむためのあごの骨が必要(骨が不足している場合は骨をつくる手術が必要)。

外科治療になるので、全身性の病気に罹っている人(たとえば、重度の糖尿病に罹っている人など)は治療できない場合がある。

維持するためには、毎日の十分なケア(ブラッシングなど)と定期的な検診が必要。

何を優先にするのかで適した治療が異なる

このように、失った前歯を補う治療法にはさまざまなものがあり、見た目のよさ、治療にかかる費用・期間など、何を優先するかによって適するものが異なります。自分が優先するものが何であるかをよく考え、医師と相談して治療法を決めるとよいでしょう。

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