「エラが張っていて顔が大きく見える」という悩みを解消するために有効なのは、エラを削る方法だけではありません。場合によっては、ボトックス注射でエラの張りを改善できることがあるのです。
エラの悩みはボトックス注射で解消できる
ボトックス注射といえば、シワを解消する目的で行うのが一般的ですが、小顔効果も期待できます。ボトックス注射には筋肉の収縮を弱める働きがあるため、筋肉が発達しているエラに注入することで、大きく見える顔を小顔にできる可能性があるというわけです。
メスを使わなくても、エラの筋肉(咬筋)にボトックス注射を数回くり返して行えば、3週間から1か月ほどでフェイスラインを自然にすっきりと細くできる効果を期待できます。
ボトックス注射はエラ削りと何が違うのか
エラが張っている人は、次の3パターンのケースがあります。骨が突き出ているタイプ、脂肪が多いタイプ、筋肉が発達しているタイプです。骨そのものの形によってエラが張っている場合には、手術でエラを削らなければ治せません。脂肪が多くてエラが張っている場合は脂肪吸引、脂肪溶解注射などの施術を行います。しかし、筋肉の過剰な発達が原因なら、ボトックス注射で改善できる場合があります。
エラを削るにはメスを使用するため、全身麻酔をして2時間ほどかけて手術を受ける必要があります。日帰りできることも多いですが、必要に応じて入院する場合もあります。また、術後も2~4週間は強い腫れや痛みを感じるでしょう。ただし、効果は永久に持続します。
一方、ボトックス注射でエラの張りを解消する場合、1回10分ほどの施術を受けるだけです。入院の必要はありません。個人差はありますが、術後の腫れや痛みもほとんどないでしょう。注射による効果は6~12か月ほどで消えますが、何回か注入をくり返していくうちにエラの張りは以前に比べて小さくなっていき、効果の持続時間も長くなるといわれています。
正面から見たときのフェイスラインを細くするにはボトックス注射を、横から見たフェイスラインをすっきりさせるにはエラ削りが適しているとされています。
ボトックス注射のリスクについて
ボトックス注射のリスクとして頻度の高いものに、注射後の内出血があります。注射の際に針が血管に当たってしまい、痕が消えるまで程度が軽ければ一週間ほど、程度が重ければ二週間ほどかかってしまうことがあります。
また、ボトックス注射は、胎児や乳児への安全性が完全に保証されていないため、妊娠中や授乳中の方は、ボトックス注射を受けられません。
ボトックスを注入した後の注意点
ボトックスの施術後は、すぐにメイクをして帰ることができます。しかし、施術を受けた当日は腫れがでやすい状態になっており、血流を促進する入浴は控えましょう。シャワーを軽く浴びる程度で済ませることをおすすめします。同様に、激しい運動やフェイスマッサージなどは控えてください。腫れや内出血の原因となってしまいます。
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