お尻の肉割れに保湿がよいって本当?
更新日:2017/05/11 公開日:2016/09/23
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この記事の監修ドクター
スキンケア大学参画ドクター
お尻に肉割れがあると、水着を着たりするときに気になってしまうものですが、そもそも、なぜお尻に肉割れができてしまうのでしょうか。今回は、その原因と対処法をご紹介していきます。
お尻に肉割れができる原因とは
肉割れとは、肥満や妊娠時など皮膚が急に引っ張られて伸びたときに、皮膚の内側が断裂してしまうことで亀裂のような跡が生じることをいいます。皮膚は、上から表皮、真皮、皮下組織の3層構造になっていますが、表皮と違って真皮にはあまり柔軟性がありません。このため、急に伸びると耐え切れずに断裂してしまい、筋や線が入ってしまうのです。
お尻は脂肪がつきやすい場所なので、急激な体重増加、妊娠などで体型が大きく変わると皮膚が引っ張られて、肉割れができてしまうことがあります。また、過度なトレーニングでお尻の筋肉が急激に発達することも、お尻に肉割れができる原因になります。また、その他にステロイドの内服、クッシング症候群、重症感染症、糖尿病が原因になることもあります。
肉割れは保湿をすれば目立ちにくくなるのか
できてしまった肉割れを目立ちにくくするには、クリームやオイルで保湿をするのがいいといわれますが、これらに医学的な根拠はありません。しかし、保湿を続けることで徐々に肉割れが薄くなったという人もいるようなので、無理のない範囲で試してみるのもよいでしょう。
ただし、保湿はあくまでも効果が期待できるかもしれないという程度の対処法なので、全く効果がない可能性もあります。また、クリームやオイルを強くすり込んだり、むやみに力を入れてマッサージをしたりすると、皮膚を刺激してしまうことになるので注意しましょう。どうしても肉割れが気になるという人は、美容皮膚科などでレーザー治療を受けることをおすすめします。ただし、この場合も完全に肉割れを消せるわけではなく、目立ちにくくするだけです。
保湿をすることで予防にはなる
保湿をしても肉割れの改善に効果があるとはいい切れませんが、皮膚に柔軟性をもたらすので、肉割れの予防には役立つといわれています。
肉割れは一旦できてしまうと完全に消すことができないので、日頃から肌の保湿を心がけ、肉割れの予防に努めましょう。また、体重管理をして急激に体重を増やさないことや、急速に筋肉を発達させるような過度なトレーニングではなく、適度な運動を心がけることも、肉割れの予防につながります。
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