アロエを塗ると、さまざまな効果があるといわれていますが、実際のところはどうなのでしょうか。また、顔に塗っても大丈夫なのでしょうか。今回は、そんな疑問にお答えしていきます。
アロエを肌に塗るとどんな効果があるのか
アロエは、ゼリー状の葉肉を肌に塗ったり貼ったりすることで、美白効果や火傷・切り傷を治す効果があるとされています。
美白効果
アロエに含まれるアロエシンという成分が、メラニン色素を合成するチロシナーゼの活性化を抑え、シミ・ソバカスを予防するといわれています。また、アロエには細胞の新陳代謝を促す効果があり、できてしまったメラニンの排出を促してシミ・ソバカスを薄くするとされています。
火傷・切り傷を治す効果
傷を負った皮膚は炎症を起こしていますが、アロエに含まれるサルチル酸や糖タンパクが皮膚の炎症を抑えるといわれています。また、アロエに含まれるビタミンCや多糖体が肌細胞を活性化することで、傷の修復や再生を促すとされています。ただし、アロエのこうした効果には医学的な根拠があるわけではありません。あくまでも民間療法ですが、興味がある人は使ってみるのもよいでしょう。
アロエを顔に塗るときの注意点
アロエを肌に塗ると、人によってはかぶれることがあるので、事前にパッチテストをしましょう。パッチテストは次の方法で行います。
- 二の腕などの肌がやわらかくて目立ちにくい場所にアロエを塗り、そのまま24時間おいて様子を見ます。
- 二の腕で特に異常がみられなければ、今度はアロエをフェイスラインなどの顔の目立ちにくい場所に塗り、そのまま24時間おいて様子を見ます。
パッチテストの途中で赤み、かゆみなどが出た人はすぐに洗い流し、アロエの外用を控えてください。妊娠中、授乳中、生理中などはふだんより肌が敏感になっています。アロエの使用中に異常が現れたら、すぐに中止して皮膚科を受診しましょう。
火傷や切り傷に自宅などで栽培しているアロエをそのまま肌に塗ると、傷口から細菌に感染する危険性があります。傷の治療にアロエを使うときは、よく洗った葉をサッと熱湯にくぐらせ、熱湯消毒をしてからにしましょう。ただし、煮るのはNGです。また、アロエを使えるのは程度の軽い傷だけです。ひどい火傷、深い切り傷はアロエを使ったりせずに、きちんと病院で治療を受けましょう。
このように、アロエを肌に塗るときはいくつか注意しなくてはならないことがあります。それができないのであれば、生のアロエではなくアロエを使った市販の製品を使うだけにとどめておきましょう。
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