リンパの流れをよくする、リンパが滞っている、などといった言葉をよく耳にしますが、そもそもリンパとは一体何なのでしょうか。
リンパとむくみについて
私たちの身体には、血管に沿うようにリンパ管という管が張り巡らされており、血管からしみ出た血しょう(血液中から赤血球、白血球、血小板を除いた液体成分)を回収し、最終的に静脈と合流することで心臓に戻しています。リンパ管に回収された血しょうはリンパ液になりますが、このときに、老廃物や毒素、病原体なども一緒に回収されます。そして、リンパ管にはリンパ節というソラマメ状の丸いふくらみがあり、リンパ液に混ざって流れたてきた不要なものをろ過して取り除いています。
また、リンパはティッシュのようにとても薄いものです。実際にリンパが滞ってしまうと、像のように膨れ上がってしまい、むくみどころではありません。さらに、リンパはとても薄いので押さえるなどのマッサージをすると、リンパの流れを止めてしまうので、逆効果になってしまいます。むくみに大切なのは静脈を流すことで、リンパは関係ないと考えられます。
静脈の流れをよくするには
では、むくみ改善のために静脈の流れをよくする方法について説明します。
定期的に運動する
身体を動かすと血行がよくなるので、定期的に運動をすることをおすすめします。また、普段からストレッチをしたり、エレベーターよりも階段を多く使うなどの行動もとても大切です。
お酒を飲みすぎない
お酒を飲むと血液中のアルコール濃度が高くなってしまい、血管が拡張します。そうなると、血液の流れが徐々に遅くなっていきます。お酒はほどほどにしましょう。
身体を締め付ける服装は避ける
たとえば、ぴったりした細めのスキニーパンツで一日を過ごすと、下半身が長時間締め付けられている状態になるため、血流が悪くなります。先の尖ったハイヒールなども同じです。動きやすく、締め付けが少ない服装で過ごすことが大切です。
むくみの原因は、静脈の流れが悪くなること以外にも、塩分の摂り過ぎなども考えられます。塩分を摂り過ぎてしまうと、水分もたくさん摂取してしまうため、それがむくみとなって現れます。食生活にも十分気を配る必要があるでしょう。
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