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排卵日の前に不正出血が起こる理由とは?

更新日:2017/06/14 公開日:2016/08/23

不正出血のよくある疑問

排卵日の数日前に、少量の不正出血が起こる方もいると思います。このような出血には、月経周期が関係していると考えられます。ここでは、ドクター監修のもと、月経周期と関連する不正出血について、わかりやすく解説します。

生理以外で、病気やケガがないにもかかわらず子宮内膜から出血する場合を、機能性子宮出血と呼びます。排卵日の前に見られる少量の不正出血も、機能性子宮出血の一種です。ここでは、月経周期と関連性のある機能性子宮出血について、わかりやすく解説します。

生理が起こるしくみとは

月経周期の間、女性の体は脳の視床下部から分泌されるゴナドトロピン(性腺刺激ホルモン)放出ホルモンによる支配を受け、卵胞の成熟、排卵という一連の変化が周期的に起こります。卵胞が成熟する時期を卵胞期(基礎体温の低温相)、排卵が起こる時期を排卵期、排卵後に残った卵胞が黄体化する時期を黄体期(基礎体温の高温相)と呼びます。個人差はあるものの、この周期は25日~38日を単位としています。

ゴナドトロピン放出ホルモンは、脳の下垂体に作用し、下垂体から卵胞刺激ホルモンと黄体化ホルモンが分泌されます。卵胞刺激ホルモンは卵巣にある卵胞を発育させる働きがあり、卵胞の発育が進むと分泌が低下します。一方、黄体化ホルモンは発育して成熟した卵胞に働きかけ、排卵を促し、排卵後に残った卵胞を黄体化させる働きがあります。

卵胞期から排卵期にかけては、成熟した卵胞からエストロゲン(卵胞ホルモン)が分泌され、黄体期には黄体化した卵胞からプロゲステロン(黄体ホルモン)とエストロゲンが分泌されます。これらの卵巣ホルモンは子宮に働きかけ、エストロゲンは子宮内膜を増殖させ、プロゲステロンは増殖した子宮内膜を分泌期に移行させ、受精卵が着床しやすいように変化させる作用があります。

黄体の寿命は排卵後12~16日といわれており、妊娠が成立しなかった場合は、黄体の退縮にともなって卵巣ホルモンの分泌が減少し、子宮内膜がはがれ落ち、出血を起こします。これが生理(月経)です。

排卵期の不正出血は黄体期になると止まる

卵胞期にはエストロゲンの作用で子宮内膜が増殖しますが、生理の際に内膜が完全にはがれ落ちず、部分的に残ってしまう場合があり、これが徐々にはがれ落ちるために出血することがあります。このような不正出血を卵胞期出血と呼びます。卵胞期出血は、生理がだらだら続く過長月経の原因になります。

また、排卵日の前後に少量の出血が起こる場合もあり、これを中間期出血と呼びます。中間期出血は、排卵前に増加したエストロゲンによる破綻出血や、急増したエストロゲンがその後急激に減少することによる消退出血と考えられます。軽い下腹部痛や肛門のほうに張った感じをともなう場合もありますが、中間期出血は黄体期に移行すると止まるので、心配はいりません。

黄体期に起こる不正出血は、黄体期出血と呼ばれます。黄体からの卵巣ホルモンの分泌異常によるものと考えられ、黄体機能不全症の一種の可能性があります。

中間期出血かどうかは基礎体温でわかる

不正出血が月経周期と関連性のある機能性子宮出血なのかどうかを知るには、基礎体温が手がかりとなります。出血後に体温が高温相になり、出血が止まれば、その不正出血は中間期出血の可能性が考えられます。ただし、出血量が多い場合や腹痛をともなう場合は、なんらかの病気が原因で出血を起こしている可能性があるため、早めに婦人科を受診することが大切です。特に、30歳を超えると子宮筋腫や子宮頸がん、子宮体がんなどのリスクが高まるので、必ず検査を受けるようにしましょう。