スキンケア大学 ヘルスケア大学 メンズスキンケア大学

生理予定日前に鮮血が出た!これって着床出血?

更新日:2018/01/05 公開日:2016/08/23

不正出血のよくある疑問

受精卵が着床する際、少量の出血が起こる場合があり、これを着床出血と呼びます。生理のような鮮血が出た場合でも、着床出血の可能性はあるのでしょうか。ここでは、ドクター監修のもと、着床出血の特徴や見分け方について解説します。

妊娠を希望する人にとって、生理予定日の近くで出血が起こると、それが着床出血かどうか気になるものです。着床出血の場合、通常はわずかに出血する程度であることが多いといわれますが、生理のような鮮血が出る場合もあるのでしょうか。ここでは、着床出血の特徴や見分け方について、わかりやすく解説します。

着床出血が起こるしくみとは

卵子と精子が結合し受精が成立すると、受精卵は約3~7日かけて卵管内を子宮に向かって移動します。受精卵は、子宮内に到達するまでの間に卵管内で分裂をくり返し、子宮に到達する頃には胚盤胞の時期になっています。

胚盤胞は子宮に入ると、性ホルモンの影響で分厚くなった子宮内膜に付着します。これを着床といい、受精後9~10日目までに完了します。胚盤胞の細胞壁は一部が厚くなっており、この部分の細胞壁が子宮内膜に根を張るように入り込みます。このとき、子宮内膜の組織や血管が壊され、出血が生じることがあります。これが、着床出血が起こる理由です。

着床出血は、受精卵が着床したら必ず起こるというものではありません。どちらかといえば起こらない場合のほうが多く、出血があったとしても少量のことがほとんどです。ただ、中には生理のような出血が起こる場合もあります。

基礎体温が着床出血かどうかを知るヒントに

着床出血は、生理予定日の数日前から生理予定日頃に起こります。出血時期が生理予定日に近いと、出血が着床出血によるものなのか、それとも生理によるものなのかわかりにくいですが、基礎体温を記録していれば、それがどちらか区別するヒントになります。

排卵があると、プロゲステロン(黄体ホルモン)の働きで基礎体温は高くなります。この期間を高温相といい、約3週間続きます。妊娠が成立しなければ体温が下がり、生理が始まりますが、妊娠が成立すると高温相が3週間以上続きます。つまり、出血があった時期に基礎体温が高い状態が続いていれば、その出血は着床出血である可能性が高いと考えられます。高温相が21日以上になる場合は、妊娠が疑われるでしょう。

生理の他に、着床出血と見誤りやすい出血として、中間期出血があります。排卵日の前後に起こり、通常、出血量はわずかです。中間期出血は、排卵前に急増したエストロゲン(卵胞ホルモン)による破綻出血や、その後のエストロゲンの急激な減少による消退出血と考えられます。下腹部に軽い痛みをともなう場合もありますが、中間期出血は生理的なものであり、黄体期に移行すると止まるので心配はいりません。

出血量が多い場合は、不正出血の可能性も

出血量が少量であれば、着床出血や中間期出血の可能性が高いと考えられますが、出血量が多く、明らかに生理と異なる場合は、なんらかの病気による不正出血かもしれません。特に、30歳を超えると子宮筋腫や子宮頸がん、子宮体がんなどのリスクが高まるので、異常な出血が続く場合は、なるべく早く婦人科・産婦人科を受診しましょう。