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生理予定日の少しあとに出血が!もしかして、化学流産?

更新日:2018/01/05 公開日:2016/08/23

不正出血のよくある疑問

妊娠を希望しているのに、生理が来てしまった。もしかしたら、この生理は化学流産による出血かもしれません。ここでは、ドクター監修のもと、化学流産が起こるしくみや原因について、わかりやすく解説します。

生理が予定日より少し遅れてきた場合、もしかしたらそれは化学流産による出血かもしれません。化学流産とはどのようなものなのでしょうか。ここでは、化学流産が起こるしくみや原因について、わかりやすく解説します。

着床後に出血がある場合を、化学流産という

卵子と精子が結合して受精が起こると、受精卵は分裂をくり返しながら卵管内を子宮に向かって移動します。受精卵が子宮に到達すると、性ホルモンの影響で分厚くなった子宮内膜に付着し、受精卵の細胞壁の一部が根を張るように子宮内膜に入り込みます。これが、着床と呼ばれる現象です。

しかし、受精が成立しても受精卵がうまく着床しなかったり、着床しても受精卵の発育が途中で止まったりする場合もあります。着床が成立し、妊娠反応が陽性になっ後

に、超音波(エコー)検査で赤ちゃんを包む胎嚢(たいのう)という袋が子宮内に確認されないまま、生理のような出血が起こることを、化学的流産(化学流産)といいます。

以前なら、出血が化学流産によるものなのか、生理なのかを区別することは困難でした。しかし、近年は感度の高い妊娠検査薬が一般的に使われるようになり、化学流産とわかるようになりました。化学流産は、不妊症や不育症がない若いカップルでも、30~40%と高い確率で起こることがわかっています。

化学流産の主な原因は受精卵の染色体異常

化学流産の原因の大部分は、受精卵の染色体異常によるものだと考えられています。染色体異常の多くは、精子や卵子がつくられる過程や、受精時に偶然起こることがわかっています。こうした偶発的な染色体異常は誰にでも起こる可能性があり、残念ながら予防・治療することはできません。

妊娠が確認された人のうち、10~20%程度が流産になるといわれています。妊娠12週未満の早期流産が流産全体の約80%を占め、その原因の多くが胎児の染色体異常です。母体の年齢が高齢になると流産率が増加するといわれていますが、これは、高齢になるほど胎児染色体異常の頻度が高まるためです。

流産や死産、早期新生児死亡(生後1週間以内の赤ちゃんの死亡)を2回以上くり返す場合を不育症と呼びますが、化学流産は臨床的な流産に含めないため、化学流産をくり返しても不育症とは診断されません。ただ、今後不育症の定義が変わり、くり返す化学流産が不育症に含まれる可能性はあります。

すぐに次の妊娠に臨んでも問題はない

化学流産は、生理予定日を少し過ぎることはあるものの、通常の生理とほとんど変わらないことが多いといわれます。その後に特別な処置は必要なく、すぐに次の妊娠にトライしても問題ありません。

化学流産は臨床的な流産には含まれないものの、妊娠反応で陽性が出た後にわかるため、子供を望む人にとって喪失感は大きいものです。精神的なストレスは妊娠によくない影響を与えるため、気分の落ち込みや悩みがある場合はひとりで抱えこまず、家族や周りの人に話してみてください。それでも解決できない場合は、産婦人科の医師に相談してみるとよいでしょう。