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妊娠初期に不正出血が起こった場合、考えられる原因とは?

更新日:2018/06/14 公開日:2016/08/23

不正出血のよくある疑問

妊娠初期の不正出血には、様子をみていても問題のないものもありますが、出血の原因が流産や子宮外妊娠の可能性も考えられます。ここでは、ドクター監修のもと、妊娠初期に起こる不正出血の原因についてわかりやすく解説します。

妊娠初期には、正常妊娠であっても少量の不正出血が起こる場合があります。不正出血の中には流産や子宮外妊娠に起因するものもありますので、妊娠初期に起こる不正出血の原因や特徴を知り、正しく対処できるようにしましょう。

妊娠中の出血は性器の病気による可能性もある

生理以外で性器から出血するものを、不正出血と呼びます。

不正出血は、

  1. 妊娠に関するもの
  2. 子宮や膣などの女性生殖器の病気によるもの
  3. 出血の原因となる病気が認められないもの(機能性子宮出血)

に大きく分けられます。

妊娠初期の不正出血の場合、原因として、切迫流産や流産、子宮外妊娠(異所性妊娠)などの可能性が考えられます。出血部位が子宮体部ではなく子宮頸部の場合は、子宮膣部びらんや頸管ポリープ、子宮頸管炎などの病気による出血も考えられます。30歳以上の女性では子宮頸がんや子宮体がんのリスクが高まるため、がんによる出血の可能性も否定できません。

なお、不正出血の原因については『不正出血が起こる原因には、どんなものがある?』で詳しく解説していますので、そちらをご覧ください。

出血量が少なくても、重篤な場合がある

切迫流産や流産、子宮外妊娠では、性器出血に加え、それぞれ以下のような症状が現れます。特に、子宮外妊娠で卵管が破裂した場合、外に出る血液の量が少なくても、おなかの中で大量に出血が生じており、吐き気や冷や汗、顔面蒼白などの貧血症状が現れたり、ショック状態に陥ったりすることもあるため、注意が必要です。

切迫流産

流産の危険性が高まっている状態を指し、少量の出血と軽い腰痛などが生じます。妊娠12週までの切迫流産の場合は、有効な治療法がないため経過観察を行います。出血が見られても、胎児が正常に発育し心拍が確認できていれば、妊娠継続が可能なことが多いとされています。

流産

流産の進行状態や妊娠週数によって、出血が少量の場合もあれば、大量出血を起こすこともあります。出血は流産が終わるまで続き、流産が緩やかに経過する場合、数週間以上にわたり出血が続くこともあります。流産が急速に進行した場合は、大出血を起こし、まれに失神したりショック状態に陥ったりすることがあります。

流産が起こると、出血とともに腹部の痛みや張り、腰痛なども生じます。流産が急速に進行した場合や、切迫流産から流産に進行した場合は、痛みが強く現れます。一般的に、初産婦は経産婦より痛みを強く感じることが多いといわれています。

子宮外妊娠(異所性妊娠)

子宮内膜以外の場所に起こる妊娠を指します。卵管妊娠や腹膜妊娠、卵巣妊娠などの種類があり、卵管妊娠は子宮外妊娠の95%以上を占めるとされています[1]。ほとんどの場合、生理のような出血や下腹部痛をともないますが、卵管破裂が起こった場合は大量の出血と非常に強い下腹部痛が起こります。

少量の出血でも放置せずに産婦人科へ

妊娠初期の少量の出血は、生理的なものである場合もありますが、それが子宮外妊娠によるものだった場合、そのまま放置すると大量出血につながるおそれがあります。出血が少量で腹痛などの症状がなければ救急外来を受診する必要はありませんが、そうでない場合は必ずかかりつけの産婦人科を受診し、その原因を確認することが重要です。

参考文献

  1. [1]井坂 恵一. 5)子宮外妊娠・頸管妊娠(6.異常妊娠,D.産科疾患の診断・治療・管理,研修コーナー), 日産婦誌 2007; 59(11): N-672-N-672