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血尿の色で病気がわかる?色別に考えられる原因と症状

更新日:2018/06/08 公開日:2016/09/05

血尿の基礎知識

尿の色は健康状態によって変わるといわれます。もしもピンク、オレンジ、赤、茶色などの尿が出たら、それは体の異変です。「いつもと違う色の尿は血尿?」と心配な方に、色別の症状や病気について、ドクター監修の記事でお伝えします。

腎臓と通常尿、血尿

血尿には、重大な病気が潜んでいる可能性があります。血尿には、検査しないと分からない「顕微鏡的血尿」と、自分の目で見て気づくことができる「肉眼的血尿」があります。体の異変を知らせるサインとして、日頃から尿の色や状態に注意しておくことが大切です。ここでは血尿の色について、詳しく見ていきます。

血尿の色によって原因がわかる

血尿の色は、尿が腎臓で作られて排出するまでの、どの段階で血液が混ざったのかを判断する目安となります。他に血尿と間違えやすい症状もあるので、色別に見ていきましょう。

赤茶色や黒褐色:主に腎臓からの出血の可能性

あくまでも目安ですが、赤茶色やコーヒーのような黒褐色の血尿は、血液が混ざってから排出されるまでに比較的時間が経っていると考えられます。そのため、尿が作られる腎臓から出血している腎臓内科の病気の可能性があります。

ピンク、赤色、ワイン色:主に尿道・膀胱での出血の可能性

腎臓で尿が作られた後に膀胱や尿道で血液が混ざると、比較的鮮やかな赤色の血尿が出ます。ピンクやワイン色など比較的鮮やかな色の血尿は、主に泌尿器科の病気の可能性があり、膀胱炎・腎炎・尿管結石・膀胱の腫瘍などが原因と考えられます。

オレンジ〜濃赤色:膀胱癌・腎癌・前立腺癌などの悪性腫瘍の可能性

泌尿器の悪性腫瘍ではオレンジ〜濃赤色の血尿が出ることがあります。膀胱癌は、血尿が出た50歳以上の方に多い病気です。前立腺癌は男性特有の悪性腫瘍です。重大な病気であっても、肉眼的血尿が一回出ただけで治まったり、他に症状が出ない場合もあるので注意が必要です。

真っ赤:特発性腎出血やIgA腎症の可能性

特発性腎出血という、原因不明ながら腎臓から出血し、真っ赤な肉眼的血尿が続く病気があります。また、IgA腎症という病気では、腎臓で尿をろ過する、フィルターの働きをする部分が傷んでいます。真っ赤な肉眼的血尿が出て見つかったり、蛋白尿をともなう無症候性血尿として健康診断で見つかる場合もあります。慢性腎炎を代表する病気で、子供の血尿の原因として多いと報告されています。

色からの識別はあくまでも目安ですので、いつもの尿の色と違うと気づいたら、必ず泌尿器科に受診して医師に診てもらいましょう。

血尿と間違えやすい症状や病気の色調

赤色・赤褐色:ミオグロビン尿・ヘモグロビン尿

激しい運動で筋肉が壊れて蛋白が排出されるミオグロビン尿と、体内の赤血球が壊れて溶血するヘモグロビン尿も、赤色の尿です。色調から、誤って血尿と診断される場合もあるので、潜血反応だけではなく尿沈渣で確認してもらう必要があります。

濃い黄色〜黄褐色:熱中症・脱水症状

身体の水分が減るために尿が濃縮され、色が濃くなって血尿のように見える場合があります。屋外で激しい運動をしなくても、室内で熱中症を起こすことが知られています。頭痛や体温上昇をともない、命に関わる場合がありますので水分補給は欠かさないようにしましょう。

濃い黄色〜オレンジ色:肝臓・胆管の病気(ビリルビン尿)

肝臓や胆管にトラブルがあると、濃い黄色~オレンジ色の「ビリルビン尿」というものが出ます。ですが、これは血尿ではなく、胆汁の色です。

ピンク・オレンジ色:赤ちゃんのレンガ尿

赤ちゃんの「レンガ尿」では、おむつがピンクやオレンジ色になります。レンガ尿はおむつに尿酸塩や蓚酸塩が付着してピンクやオレンジ色に見えるもので、血尿ではありません。心配であれば、かかりつけの医師にご相談ください。

血尿が出るタイミングによっても原因がわかる

色だけでなく、どのタイミングで血尿が出たかも、原因を調べる手がかりとなります。受診の際に、血尿の色に加えて、血尿が尿のはじめの方なのか、終わりの方なのか、はじめから終わりまで出たのか、医師に詳しくお伝えください。

全体を通じて出る血尿

下記のような腎臓・泌尿器の病気が考えられます。血尿以外の症状がある場合もあれば、血尿以外に症状が出ない無症候性の場合もあります。

  • 膀胱炎
  • 腎梗塞
  • 膀胱癌
  • 腎癌
  • 尿管癌
  • 腎結石
  • 腎盂腎炎など

尿の前半に出る血尿

女性に多いトラブルが考えられます。尿が濁ったり、不快感をともないます。

  • 尿道炎
  • 月経異常
  • 性感染症による膣分泌物など

尿の後半に出る血尿

男性にしかない前立腺に関係するトラブルが考えられます。頻尿と不快感をともないます。

  • 前立腺炎
  • 前立腺肥大症
  • 前立腺癌など

血尿や血尿に似た症状には、さまざまな原因や病気が考えられます。一度でも血尿の症状を確認したら、早めに泌尿器科での受診をおすすめします。尿の色や状態には日頃から注意しておき、問診では、血尿の色だけでなく尿に血が混ざったタイミング、服用薬や生活習慣などもあわせてできる限り詳しく医師に伝え、検査と診断をしてもらいましょう。

血尿の原因となる病気について、詳しくはこちらの記事をご参照ください。『血尿が出た!これって何か病気のサイン?考えられる原因とは』