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塩分の摂り過ぎで血圧が高くなるしくみ

更新日:2016/10/21 公開日:2016/10/18

減塩の基礎知識

塩分を過剰に摂取すると血圧が上昇する理由を、管理栄養士監修のもと解説します。高血圧には、塩分摂取による影響を受けるタイプと受けないタイプがあります。また、塩分の多い朝食を摂ると高血圧になりやすいことも知っておきましょう。

塩分の過剰摂取による影響で気をつけたいのが高血圧です。塩分を摂取し過ぎるとなぜ血圧が上がってしまうのでしょうか。塩分と血圧の関係を理解しておきましょう。

塩分に影響を受けるタイプと受けないタイプがある

塩分を摂取したからといって、必ずしも血圧が上がるわけではありません。高血圧には、塩分の影響を受けやすい食塩感受性高血圧と、そうでない食塩非感受性高血圧があります。食塩感受性高血圧の人は、塩分をひかえると血圧が改善されやすいという特徴があります。

塩分で血圧が上がるメカニズム

人間の体には、血液中の塩分濃度が一定に保たれるように調整する機能があります。通常であれば、塩分濃度が低下するとナトリウムは腎臓で再吸収され、濃度が高くなると腎臓から排出されるようになっています。食塩感受性高血圧の人は腎臓のナトリウム排出機能に障害が生じやすく、塩分を多く摂取すると腎臓の交感神経の活動が促進され、それにともなって塩分の排出が抑制されてしまいます。そのため、血液中の塩分濃度が上昇します。塩分の主成分であるナトリウムは、水分と結びつきやすい性質があります。血液中の塩分濃度が上昇すると、血管の中に水分がひきこまれ、ナトリウムと結びつくことで血液の量が増えて、血管の壁を強く押すほど勢いよく流れるようになります。このようにして、塩分の摂取により血圧は上昇します。

塩分摂取の時間も血圧に影響する

時間栄養学によると、朝8時ごろの食事の塩分量が、1日の血圧の上昇に大きく関係することがわかっています。血圧は朝の8時くらいから徐々に上がり始め、午後2時くらいにもっとも高くなります。朝8時に塩分の多い朝食を摂ると、塩分過剰による血圧上昇と生理的な血圧上昇とが重なって、血圧がより一層上昇することになります。そして、午後2時くらいの生理的な血圧上昇のピーク時に、予想外の血圧の上昇を起こす可能性があります。

食塩感受性高血圧の疑いがある人とは

食塩感受性高血圧は明確に定義されておらず、診断基準もありません。しかし、食塩感受性高血圧は心臓や血管に大きな負担をかけるため、注意が必要です。次に当てはまる人は、食塩感受性高血圧になる可能性が高いので気をつけましょう。

  • 肥満ぎみ
  • 中高年
  • 腎障害がある
  • 塩分の多い外食が続くと血圧が上がりやすい
  • 親が食塩感受性の可能性がある

また、減塩すると血圧が改善する人は、食塩感受性高血圧と考えてよいでしょう。これらに当てはまる人は、日ごろから塩分をひかえた食事を心がけてください。

食塩非感受性高血圧の人は減塩する必要がないのか

塩分の摂取による影響を受けない食塩非感受性高血圧でも、塩分を多く摂っていいわけではありません。塩分の過剰摂取は高血圧だけでなく、『塩分の摂り過ぎで高まるリスクとは』でご説明した通り、さまざまな健康被害を引き起こす可能性があります。