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夏でも塩分は控えるべき?

更新日:2016/10/21 公開日:2016/10/18

減塩の基礎知識

夏に塩分補給をする必要はあるのか、管理栄養士監修の記事で解説します。熱中症予防で塩分を補給すると、場合によっては危険です。どのような状況で塩分を補給しなければならないのか、正しい熱中症対策をご紹介します。

夏の熱中症を予防するために、水分だけでなく塩分もたくさん摂取する必要があると思っていませんか。 夏だからといって塩分を過剰に摂取すると危険な場合があります。

夏の積極的な塩分摂取は間違いか

熱中症予防として水分補給と塩分補給が重要といわれることがありますが、日常的な生活でかく程度の汗の量なら、水分補給をしっかりするだけで十分です。発汗によって塩分は失われますが、意識して補給するほどではありません。特に日本人は塩分摂取量がもともと多い傾向にあるため、基本的には塩分が不足することはないと考えられています。

塩分補給したほうがよい場合とは

炎天下や高温な環境で汗を大量にかく場合や、激しい運動をする場合には、スポーツドリンクなどで塩分やミネラルを補給した方がよいでしょう。大量発汗により塩分が不足すると、めまいやふらつき、頭痛、けいれんといった症状が起こります。夏の暑い時期にスポーツなどで大量に汗をかくときに、塩分補給をしないで水分だけを補給していると、血液中の塩分濃度が下がって低ナトリウム血症を引き起こし、熱中症の熱けいれんや熱疲労などを発症しやすくなります。また、暑さで食欲不振になっているときにも、食事から十分な塩分が摂取できていない可能性があります。食事をしっかり摂れていないときには、水分と一緒に塩分補給を心がけるとよいでしょう。

高血圧の人は夏も塩分制限すべき

暑い夏は発汗により塩分が失われますが、日本人の平均的な塩分摂取量は健康を保つために推奨される量を超えているため、高血圧の人は原則として夏でも塩分を制限する必要があります。食事で摂取している塩分量と汗で体外に排出される塩分の量を比べると、1時間に1リットル以上の汗をかくような状況でない限り、塩分補給は必要ないことがわかっています。ただし、屋外での労働や運動により大量の汗をかいたときには、塩分を補う必要があります。高血圧や心臓病、腎臓病の治療などで日ごろから減塩を心がけている人は、水分と塩分補給で注意すべき点をかかりつけの医師に相談しながら熱中症対策をするとよいでしょう。

水分補給や日常の工夫で熱中症予防を

十分な水分摂取や適切な塩分補給の他にも、熱中症予防のために日常生活で気をつけるとよい点がいくつかあります。室内の場合は、温度・湿度の管理のためにエアコンや扇風機を使用しましょう。屋外の場合は、涼しい服装を心がけ、日陰や日傘、帽子などを使用する、保冷剤や冷たいタオルなどで体を冷却するなどの工夫をするとよいでしょう。