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スミス骨折とコレス骨折がある?橈骨遠位端骨折の分類

更新日:2016/12/09 公開日:2016/10/19

手の骨折

橈骨遠位端(とうこつえんいたん)骨折には、さまざまな骨折のタイプがあります。スミス骨折とコレス骨折は、骨折のズレによって分類された橈骨遠位端骨折のタイプです。スミス骨折とコレス骨折について、ドクター監修の記事で解説します。

転倒したときに、手をついたことが原因で受傷しやすいのが橈骨です。橈骨遠位端(とうこつえんいたん)骨折はさまざまな年齢層に、さまざまな折れ方で発生します。スミス骨折とコレス骨折は、橈骨遠位端骨折を骨折のズレによって分類した場合の代表的な骨折のタイプに含まれています。本記事では、この代表的な2つの分類と、他にどのような骨折のタイプがあるのかについて説明していきます。

橈骨遠位端骨折の転位による分類

骨折した際に生じた骨のズレは転位と呼ばれます。橈骨遠位端骨折の分類であるスミス骨折、コレス骨折、背側バートン骨折、掌側バートン骨折、ショーファー骨折は、転位による骨折のタイプです。

スミス骨折とは

転倒で骨折箇所が手のひらの方向にズレているのがスミス骨折です。橈骨遠位端骨折では多くの場合、転倒のとき手のひらを地面について骨折するコレス骨折が多いのですが、手の甲を地面について骨折すると、このスミス骨折が起こります。たとえば、自転車のハンドルを握ったまま転んだときなどにスミス骨折が起こりやすいと言えます。CTで確認すると、関節内に骨折線はみられませんが、骨折箇所は手先が手のひらの方向へとズレています。

コレス骨折とは

転倒などで、骨折箇所が手の甲の方向にズレることをコレス骨折と言います。橈骨遠位端骨折では、このコレス骨折がもっとも多いのが特徴です。横からの手首の断面像をCTで確認すると、関節内に骨折線はみられませんが、骨折箇所で明らかに手先が手の甲の方向へとズレているのがわかります。

背側バートン骨折

手首の関節の中の、手の甲側の部分がズレた骨折は背側バートン骨折と呼ばれます。

掌側バートン骨折

手首の関節の中の、手のひら側の部分がズレた骨折は掌側バートン骨折と呼ばれます。

ショーファー骨折

手首の関節内骨折のひとつで、橈骨茎状突起部という部分が舟状骨と衝突して折れることがあります。昔、クランク式の自動車が始動するときに、クランクが逆回転して運転手の手に当たって起きたことから、運転手を意味するこの名が付けられました。

橈骨遠位端骨折の転位以外の分類法

橈骨遠位端骨折の折れ方は実にさまざまで、分類法にも数種類あります。

AO分類

最近では、国内外でAO分類がよく用いられています。A型は関節外骨折、B型は部分関節内骨折、C型は完全関節内骨折を指し、それぞれを細分化した合計9タイプに分かれます。治療法の選択に直接結びつく分類法です。

齋藤分類

国内でAO分類の次に用いられています。A型(関節外骨折)、B型(関節内骨折)、C型(不全骨折)という大きく3つに分け、さらに転位型の骨折が振り分けられています。A型にはコレス骨折とスミス骨折、B型には粉砕コレス骨折、ショーファー骨折、粉砕スミス骨折、掌バートン骨折、背バートン・ショーファー骨折、背バートン骨折、掌バートン・ショーファー合併骨折というように分けられています。

年齢による分類

橈骨遠位端骨折を子供の骨折、青壮年者(約16歳~50歳の人)の骨折、高齢者の骨折という年齢によって大きく3つに分けた分類法です。

子供の骨折は骨膜が厚く、ポキンと折れずに青竹や若木が折れるように骨折が生じます。子供は自家治癒力が優れているので、万が一曲がって骨がつながっても、徐々に元に戻ろうとします。屈曲が20度以上でなければ、通常は保存療法で治療します。

青壮年者では、高所からの転落やバイクの転倒など強い衝撃によって、多くの場合、骨折のズレや関節内骨折を起こします。手術を受けないと後遺症が残りやすく、また手関節の靱帯に合併損傷が起きる場合もあります。

高齢者では、玄関でつまずいたり、布団の縁でつまずいたりする程度で、簡単に手首の骨折が起こります。骨粗鬆症が関係しており、治療には医師との十分な相談が必要です。

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