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踵の痛みで疑われる踵骨(しょうこつ)の骨折、特徴や治療法

更新日:2016/12/09 公開日:2016/10/26

足の骨折

踵骨(しょうこつ)の骨折は、高い所からの転落が原因でよく起こります。高齢者には階段を2、3段踏み外す程度で起こる場合もあります。踵骨骨折の症状や特徴、治療法について、ドクター監修の記事で詳しく解説します。

高所からの転落事故などで強い衝撃を受けた後に、踵(かかと)の腫れや、歩けないほどの痛みを感じるなどの症状が起きたら、踵骨(しょうこつ)の骨折が疑われます。踵骨は直接地面に接して身体を支えている重要な骨です。受傷後適切な治療をしないと重度の歩行障害を生じる恐れがあります。踵骨骨折にはどのような症状や特徴があり、どういった治療法があるのかを見ていきましょう。

踵骨骨折の特徴

踵骨骨折の原因の90%以上が、高所からの転落事故です。まれに労働災害や交通事故も原因となります。高齢者の場合は、階段をちょっと踏み外しても踵骨骨折が起こることがあります。症状としては、受傷直後から踵部に荷重をかけることができなくなります。皮下出血と腫れが明らかで、圧したときに痛みがあり、足関節を動かすと激痛を感じます。X線写真を撮影すると、踵骨全体が押しつぶされたように破壊されているのが明らかにわかります。また、踵骨骨折は骨折形態が複雑になりやすく、体部骨折では外傷性扁平足(へんぺいそく)が起こりやすい傾向にあり、固定によって骨萎縮が起こる可能性があるため、治療が難しいとされています。個々のケースで治療方針も異なるため、整形外科の医師の正しい診断と適切な治療が、後遺障害の予防につながります。

踵骨骨折の治療

保存療法としては、徒手整復法が世界的にも知られていますが、残念ながらすべての踵骨骨折を手で整復することはできません。関節内骨折の場合、機能回復のためには骨折部の整復内固定の手術が必要です。

踵骨骨折の手術

治療の基本的な目的は、骨折で陥没した関節面を整復して、壊れた踵骨全体を元に戻すことです。まず、陥没した骨の欠片を持ち上げて、関節面の整復を行います。同時に突き出た外壁を整復し、体部の内反変形を矯正します。踵骨専用プレートを使う内固定の方法とスクリューとピンだけを使い、できるだけ侵襲の度合いを下げた内固定の方法があります。早期に関節の可動域訓練を開始することができ、術後6週目から部分荷重を開始して、10~12週目に全荷重歩行が可能となります。

踵骨骨折で注意したい後遺症

踵骨骨折では後遺障害を残すことが非常に多いので、注意が必要とされています。歩行のときに痛みが出たり、坂道や凸凹道の歩行や長時間立つことが困難になったりします。また、高所での作業が不可能といった症状が現れることもあります。踵骨骨折には正しい判断と治療が大切です。踵が痛くて地面に足がつけないときは無理をせず、早めに整形外科を受診し適切な治療を受けましょう。

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