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膝に歩けないほどの痛み!脛骨高原(けいこつこうげん)骨折

更新日:2017/11/30 公開日:2016/09/30

足の骨折

脛骨高原骨折(脛骨プラトー骨折)は、脛骨の関節面に起きた骨折で、交通事故や転落が原因で起こります。脛骨高原骨折の症状と治療法、治療後の注意点についてドクター監修の記事で解説します。

脛骨高原骨折は、すねの骨である脛骨の関節面で起こった骨折です。脛骨の関節面は高地に広がった平原のようなので「高原」という言葉が入っています。高原を英語で言うと「プラトー(plateau)」なので、脛骨プラトー骨折ともいわれています。本記事では、脛骨高原骨折の症状や治療法、治療後の注意点などを見ていきます。

脛骨高原骨折の症状

脛骨高原骨折は、ひざに外部から大きな力がかかったときに起こる、頻度の高い骨折の一つです。プラトーの部分が折れて陥没したり、段差が生じたりすることがあります。若い人では交通事故や高い所からの転落などの大きな事故で起こりやすく、高齢者には日常生活で普通に転んだだけでも起こることがあります。

脛骨高原骨折が起こると、ひざの痛みに加えて、通常は歩けなくなります。受傷後、しばらくするとひざの関節に血がたまるようになり、動かすことも困難になります。そのため、すぐに救急搬送されるか、整形外科を受診することが多いでしょう。

脛骨高原骨折の診断

病院を受診すると、X線写真を撮影します。骨折した部分を特定し、状態を把握するためには複数枚の写真が必要です。より詳しく立体的に状態を把握するためにはCT検査が有用です。また、関節内の軟骨や靱帯などもケガをしているようであれば、MRI検査も行うこともあります。MRIであれば、X線では骨折線の見えない不顕性骨折(ふけんせいこっせつ)も確認することができます[1]。

脛骨高原骨折の治療法

脛骨高原骨折では一般的に、折れた部分のズレや陥没が大きい場合は、手術が必要とされています。本来は関節面なので、表面を元通りツルツルの状態まで治すのが理想です。ズレがごく小さな骨折以外脛骨高原骨折は、手術でズレを治して固定を行い、早期にリハビリテーションを始められるようにします[1]。

プレートによる内固定

プレートと呼ばれる金属の板とスクリューを使って骨折した部分を固定します。皮膚を切開して関節を開き、陥没や段差を治して固定します。骨折のズレが見られない場合は、小さく切開したところからプレートを皮膚の下に滑り込ませて使うこともあります。骨がなくなってしまった部分があれば、人工骨や、身体のほかの部位から骨を移植する場合もあります。

関節鏡視下手術

ひざの内視鏡である関節鏡を使って、関節を大きく切ることなく手術を行うことも可能です。この方法であれば、皮膚を小さく切開するだけなので手術による負担が少なくできます。スクリューだけで十分な固定ができる場合もあります。

脛骨高原骨折の治療後の注意点

手術後数日から、ゆっくりとひざを曲げる練習を始めます。術後すぐにひざに体重をかけると固定した部分がズレてしまうため、術後3~4週は足を床につけないように注意する必要があります。多くの場合、1か月の入院リハビリが必要となります。人によりますが、1本杖歩行になるまでに2か月はかかり、それまでは松葉杖が必要です [1]。

参考文献

  1. [1] 徳永真巳. "脛骨プラトー骨折" 日本骨折治療学会.https://www.jsfr.jp/ippan/condition/ip26.html(参照2017-08-17)
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